キサラギ (角川文庫 こ 27-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043857012

作品紹介・あらすじ

アイドル・如月ミキが自殺して1年。ファンサイトの管理人である家元は、常連4人に彼女の一周忌追悼会の開催を呼びかける。こうして5人は、一周忌当日の2007年2月4日に初めて顔を合わせた。会の半ば、ある1人が「彼女は殺されたんだ!」と口にしたのを機に、次々と意外な事実が飛び出す。ひとつの部屋で生まれた謎は、思わぬ結末に向かっていく…。極上密室サスペンス映画『キサラギ』のコンプリート小説版。

感想・レビュー・書評

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  • 名ゼリフ「なんか急に中心に入ってきたぞ」

  • シチュエーションドラマのお手本!こんなのが書きたいなあ。素晴らしい!

  • 映画を見たので再読。やはりテンポが悪いか。

  • 2007年、小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之という個性派俳優を揃えた密室劇の映画版が大好きで(たぶん、小栗旬を初めて認識した映画)、そのノベライズということで拝読。

    台詞、展開ともに映画と同様に進んでいく。故に、映画を見ていればこそ、このテンポであっても、無理のある転換であっても、映像補完でついていけているが、小説単体で見るとかなり読者を置いていってしまうのではないか、と思うほど、性急&説明不足であるのは否めない。それでも、小説ならではの仕掛けもされており、映画を補完しつつも、別物語としても楽しめる。

  • 映画のノベライズで、内容は殆ど同じ
    ただ、小説ならではの表現とか、一人称視点で描かれているので、映画を観た後でも楽しめるポイントはある

    自殺したとされるアイドルのファン5人が、一周忌にオフ会をする話し
    途中で、「本当に自殺だったのか?」というところからミステリ色が強くなってくる

    一室でただ話し合っているだけなので、映画の演出としては相当難しかっただろうなぁとは思う
    ただ、小説になってしまうと別に特別な設定には思えない
    そんなことが気にならないくらいグイグイ引き込まれるほど面白い

    シリアスな展開の中にも、ところどころに小ネタが挟まれているあたり、やはりアノ脚本家ならでは
    「喪服を着れば盛り上がれるんです!!」なんてセリフは相当なセンスしてる(笑)

    伏線の回収もきっちりやってるし
    続編があるかも?と思わせる(そして続編はない)ヒキも終わり方としては面白い

  •  アイドル・如月ミキはなぜ死んだのか?――

     BBSに集っていたファン5人だけの追悼会は、いつしか真相解明の場に…。
     密室で展開されるスリリングな極上のサスペンス・コメディ。伏線の回収がとにかく見事!

     本書は映画「キサラギ」のノベライズ版です。(映画では、ブレイク前の小栗旬、小出恵介、塚地武雅、ユースケ・サンタマリア、香川照之が良い芝居してました)
     映画の原作・脚本は古沢良太。最近ではドラマ「リーガル・ハイ」の脚本も書いてます(今期のドラマはコレしか見てませんが、面白かったです)。ギャグやパロディと言った遊び心に溢れ、ありきたりなパターンで回収せず、意外な展開に持っていってくれる、好きな脚本家の一人です。


     本書を読む前にDVDをご覧になることを強くオススメします!!!!!!

     映画と違い、本書では小栗旬演ずる「僕(HN:家元)」目線で物語が語られるので、映画を見終わった後に読むと、「僕」の"如月ミキ愛"(ジャイアンツ愛みたいな言い方だな…orz)が伝わってきて、「キサラギ」の世界をより楽しめました。

     ですが、逆に本書を先に読んでしまうと、本書だけでは「キサラギ」の世界を120%楽しむことは出来ないでしょうし、ノベライズでネタバレしてしまうため、映画も100%楽しめなくなると思うので、オススメできません。


     と、いうことで、繰り返しますが、本書を読む前に必ず映画「キサラギ」を見て下さい。その後、本書で「補完」するのが正しい「キサラギ」の楽しみ方です!

  • 2011.08.08

    映画版とラストが違うということでずっと読んでみようと思っていた。
    しかしながら映画を観たのは何年も前、読み終わっても、はて?何がどう違うんだったっけ?それよりこのラストはどういう意味だっけ?と何がなんだかわからなかったが、ネットに助けてもらいました・・・!(なんて覚えの悪い私!!

    いやぁ~ちょっと小説版は怖いね。
    うーん、彼がそうだったなんて。いやはや。

  • 映画を見ていないが、スクリーンで観る方が映えるのかなと感じた。

  • ストーリィは映画と同じだけど、こちらは「家元」の一人称なので、ちょっと印象が違う。
    でも、個人的にはやっぱり映画版の方が好きだな。

  • 機会があれば映画を見てみたい。

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著者プロフィール

2002年脚本家デビュー。「ALWAYS 三丁目の夕日」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「ゴンゾウ 伝説の刑事」で向田邦子賞受賞。主な作品に「外事警察」(NHK)、「鈴木先生」「リーガル・ハイ」「デート〜恋とはどんなものかしら〜」「コンフィデンスマンJP」。またEテレ子ども向け人形劇「Q〜こどものための哲学」の脚本を担当するなど多分野にわたり活躍。

「2023年 『どうする家康 三』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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