ニート (角川文庫 い 63-2)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 764
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043881024

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  •  ニートな彼に対してお金を施す。施すことで、そこに上下関係が生まれる。施した側にそういう意図は無いにしても、施された側にはひどくその施しが応える。施された側も、現状を変えなければいけないことは分かっているけど、ぬるま湯に浸り続けているダメだけど、わかる。そんな話が表題作の「ニート」だった。

     それ以上にこの本を特異なものとしているのが、ラストの「愛なんかいらねー」の存在だと思います。まさかのスカトロ。臭う臭う。でも、こういうの好きな人はいるし、これを受け入れられる人もいるんだよな~って。最初の恐怖と痛みとかが過ぎればむしろ、それ以上を求めてしまうんだろうな~って。そう言い聞かせながら読みました。私は無理でしたが。

  • ニートになったから読んでみた。
    カッコ悪いね。ホント。

  • 巻末の解説から

    『教育を受けていず、
    雇用されておらず、
    職業訓練を受けていない』
    という英語表現の頭文字をとって【NEET】。

    簡単に、学校も行かず働かず、って何と無くニートって思ってたけど、結構きちんと定義されてるんですね。

    そんな言葉が出始めた頃の作品。
    5つの短編から成るこの作品は、読みやすく、何か温かみを感じました。

    ただ、最後の話はちょっと描写がキツイ感じでしたね。

  • 孤独で寂しくて救われない人と
    孤独で寂しくて救いたい人の短編集。

    ニートと2+1が好き。

    ベルエポックとへたれはあまり印象に残らず。

    愛なんかいらねーは良い悪いというより生理的に理解できないジャンルだった。

  • もっとどうしようもない人間の話かと期待して読んだけど、そこまででもなくて、残念。1/3読んで、やっぱりおもしろくなかったので、途中で読むのやめた。

  • 愛じゃなくて、恋じゃなくて。
    でも、誰かとこんな風に繋がっていたい。

  • だめすぎる。
    好きじゃないけど、この二人、だめすぎる。
    他人事なのにキリキリ傷むなぁ。

  • 『へたれ』と『愛なんていらねー』がとても印象的。

  • あまり面白いとは思いませんでしたが、ニートな二人のその後は気になります。

  • あんまりわかんなかった

著者プロフィール

1966年東京都生まれ。「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「袋小路の男」で川端賞、『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「沖で待つ」で芥川賞、『薄情』で谷崎賞を受賞。

「2023年 『ばかもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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