ホテルジューシー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 4061
感想 : 382
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943845

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄の良さや生活感が出てる。
    クメばぁとセンばぁが可愛い感じが伝わる!

  • 真面目で正義感いっぱいの女の子がいろんな人と出会って「正しさは尺度にならない」ということを学んでいくお話。みんなちがってみんないい。

  • 主人公ヒロちゃんが大学の卒業旅行のために沖縄でアルバイトをするお話。
    訳ありなお客さんに翻弄されながらもなんとか自分の軸を持って仕事をしていくヒロちゃんも良かったですが、個人的にはホテルで一緒に働く個性豊かな人たちとの何気ないやりとりや、殺風景だけど妙に居心地が良い路地裏を描く情景描写が好きでした。
    また南国の風に当たりたくなったらこの本を手に取ってみようと思います。


  • ホテルでのアルバイトを通じて沖縄の人々と新しい考えに触れ合える。そして、潜む日常の謎。

    物語全体が温かくて、キラキラしていました。
    沖縄の食べ物も美味しそう。
    夏に読みたい。そして、沖縄に行きたくなりました。

  • 沖縄のホテルで一夏バイトをしながら、新しい考え方に触れる事が出来たヒロちゃん。
    大学生ならではのアイデンティティの確立はこうして少しずつ完成されて行くのかな。
    沖縄の人柄が出ていて読んでいてもとても優しい気持ちになった。

  • 沖縄に行きたくなって、沖縄料理を食べたくなったという点においてはこの小説の影響力を評価できるかもしれない。

    の割には話しにあまり引き込まれない。
    ちなみに「シンデレラ・ティース」の姉妹作。
    そして、どちらも・・・う~ん・・・

  • 2022.8.28

  • あぁ、沖縄に行きたくなる。
    いいなぁ、沖縄。

  • 大学2年生のヒロちゃんが、夏休みに沖縄のホテルで住み込みアルバイトをする話。
    幼い弟妹の面倒を見て、家事をこなしてきたからこそ、面倒見がよくて、責任感と正義感が強くて、でもだからこそ融通がきかなくて、自分の正義をふりかざしてしまうところがあるヒロちゃん。
    そんなヒロちゃんが、良くも悪くも「テーゲー」な沖縄の、色んなものが混ざり合ったチャンプルー文化に、人に触れて、成長していくお話。

    なんとももどかしく感じるのは、恥ずかしながら自分にもそういう部分があったから。
    無責任でだらしなく見える人を、事情も知らずに軽蔑してしまったり、「悪いことなんだから指摘しないとこの人のためにならない、まわりの人が可哀想」なんて勝手に思って、いらぬ口を挟んでしまったり、若いからこそのまわりの見えてなさが、なんとも歯痒くて、もどかしくて、昔の自分を見ているようで、首根っこつかんで止めたくなる。

    最後の「人生はたまに、他人の手でかき混ぜられた方が面白い」という言葉が、とっても好きで、本当にその通りだと思う。

    そして、現地の人の目線じゃない、沖縄の文化がとっても鮮やかで面白い。ナイトマーケット、活気のある市場、外国語みたいな沖縄の言葉、看板や外装の少ない建物、指ハブ、そしてなんとも美味しそうな、数々の食べ物たち。沖縄に行ったら、ちんぴんとポークたまご、食べてみたいな。

    姉妹作の「シンデレラ・ティース」も読んでみたいと思う。

  • 品行方正であることを自分にも他人にも求めてしまう。そんな窮屈な性格に嫌気がさしている人間にも寄り添ってくれるお話。沖縄の食べ物が美味しそう。とても読みやすいです。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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