終わらせ人 (角川ホラー文庫 ま 2-2)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年4月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043944033
感想・レビュー・書評
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ホラーなのだろうけど、ライトでとっても読みやすい。心にふわっと入ってきて自然と寄り添っているかのような。だけどやっていることは華なり辛辣。
ラストにかけての母子の邂逅シーンはとても良かった。救われた想いが溢れた。 -
遺品整理をすることで母の人となりを知る。そこには普通では考えられない能力があった。
しかし、自分や家族の努力ではどうしようもない事を解決するのって難しいですね。
これが最善の策ではないのだろう。けれども他にどうすればいいのか、考えが及びません…。
ちょっと暗めの不思議なお話。読む前の想像とは違ったけど、なかなか楽しめました。 -
連作短編集。初読み作家さん。
亡くなった母は「終わらせ人の館」というサイトを運営し、悩み相談で報酬を得ていたようだ。
フリーライターの祈子も否応無しに巻き込まれていく。
ミステリーというより軽いホラーか。
扱っているテーマは思いが、あまり深みはないので、さくっと読めた。このくらいが読みやすくていい。
(図書館) -
ちょっと不思議系の話。わりと先が気になって止まらんけど、最後はかなり急展開。いつの間に身ごもったんだ。
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終わらせ人、図書館の怪談ホラー特集のコーナーにあったのに全くホラーじゃなかった…orz。やっぱり鈴木光司にすれば良かった。明日借りてこよ~。
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現代の「必殺仕事人」ともいえるホラー、と銘打たれていましたが。どうなんでしょ。まあ間違ってはいないけれど。勧善懲悪のすっきり感はあまりないかなあ。とはいえ、後味の悪い話ではありません。
この「終わらせ人」って、最初は恐ろしく思えていたけれど。実に優しい言葉です。こういった方法は完全に幸せではないかもしれないけれど。こういう道もありますよね。思い出は美しければいいのかも。ただし、それを背負う側の宿命はやっぱりホラーかなあ。