終わらせ人 (角川ホラー文庫 ま 2-2)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944033

感想・レビュー・書評

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  • 改心したのになんで死んでしまうんだろう。
    相談した家族もこういう形での、終わりを望んではいないだろうに…

  • ホラーなのだろうけど、ライトでとっても読みやすい。心にふわっと入ってきて自然と寄り添っているかのような。だけどやっていることは華なり辛辣。
    ラストにかけての母子の邂逅シーンはとても良かった。救われた想いが溢れた。

  • 遺品整理をすることで母の人となりを知る。そこには普通では考えられない能力があった。
    しかし、自分や家族の努力ではどうしようもない事を解決するのって難しいですね。
    これが最善の策ではないのだろう。けれども他にどうすればいいのか、考えが及びません…。
    ちょっと暗めの不思議なお話。読む前の想像とは違ったけど、なかなか楽しめました。

  • 連作短編集。初読み作家さん。
    亡くなった母は「終わらせ人の館」というサイトを運営し、悩み相談で報酬を得ていたようだ。
    フリーライターの祈子も否応無しに巻き込まれていく。
    ミステリーというより軽いホラーか。
    扱っているテーマは思いが、あまり深みはないので、さくっと読めた。このくらいが読みやすくていい。
    (図書館)

  • 『地獄少女』や『怨み屋本舗』を思わせるような「終わらせ人」の仕事。ターゲットとなる人が黒いものを吐いて改心し、やがて死ぬ。恐ろしい力だが、使い方によって人を幸せにもできる。

  • ちょっと不思議系の話。わりと先が気になって止まらんけど、最後はかなり急展開。いつの間に身ごもったんだ。

  • 設定が面白かった。
    出来ればシリーズ化してほしいけど恋人が死んでしまったからどうだろう。


    子供にもやっぱり力が受け継がれているだろうから、子供のエピソードとか書いてほしいな。

  • 終わらせ人、図書館の怪談ホラー特集のコーナーにあったのに全くホラーじゃなかった…orz。やっぱり鈴木光司にすれば良かった。明日借りてこよ~。

  • 現代の「必殺仕事人」ともいえるホラー、と銘打たれていましたが。どうなんでしょ。まあ間違ってはいないけれど。勧善懲悪のすっきり感はあまりないかなあ。とはいえ、後味の悪い話ではありません。
    この「終わらせ人」って、最初は恐ろしく思えていたけれど。実に優しい言葉です。こういった方法は完全に幸せではないかもしれないけれど。こういう道もありますよね。思い出は美しければいいのかも。ただし、それを背負う側の宿命はやっぱりホラーかなあ。

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著者プロフィール

松村比呂美福岡県生まれ。二〇〇五年、オール讀物推理小説新人賞最終候補作二作を含む『女たちの殺意』でデビュー。主な著書に『キリコはお金持ちになりたいの』『終わらせ人』『怨み忘れじ』『幸せのかたち』『黒いシャッフル』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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