当マイクロフォン (角川文庫 み 36-1)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944644

作品紹介・あらすじ

遊郭に入り浸り、地回りと揉め、生放送に遅刻する。NHK屈指のアナウンサーであり、独自の語りで広くその名を知られた男・中西龍は、おのれの業と因果に翻弄され、熊本、鹿児島、旭川、富山、名古屋、東京、大阪と、地方局を流転した。母恋いの激情に身を明け渡した男の、常識破りの行状の数々。芸の鬼となった魂に、安住の地はあるのか-。語りを、俳句を、母を愛した昭和の男の、一途な生涯を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 根っこはやはり母親なのか。

  • NHKラジオ番組や鬼平犯科帳の語り手として知られる小西龍の生涯。
    破天荒な女性遍歴と不遇をかう組織内人事。その業と因果が、作者のクールな視点で描かれる。
    「いつの世も悪は絶えない」・・・鬼平の冒頭部分のナレーションが、時代劇不振の現在でも愛される要因のひとつなのでは。

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著者プロフィール

1956年埼玉県生まれ、小説家。慶應義塾大学文学部卒業。NHKに勤務、ディレクター、プロデューサーとして主に歌謡番組を担当。退職後、テレビ番組、音楽プロデュース等に携わる。2000年、「櫻川イワンの恋」で第80回オール讀物新人賞を受賞。『俳風三麗花』で第137回直木三十五賞候補。

「2018年 『鵺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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