官賊に恭順せず 新撰組土方歳三という生き方

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044002091

作品紹介・あらすじ

武蔵国多摩郡に生を受け、新選組副長として京都で勇名を轟かした土方歳三。鳥羽伏見の敗北後、不屈のリーダー・近藤勇が捕縛斬首され、天才剣士・沖田総司が肺結核で世を去っても、土方は新政府軍と戦い続ける。京都、勝沼、宇都宮、会津そして箱館。戦い尽くした男の生涯。薩長の新政府=正義、という図式が取り払われると、時代遅れの殺人集団として論じられていた新選組とそれを率いた土方の実像が浮かび上がる。

草莽の章 尚武の郷
◎八王子千人同心◎武州日野宿石田村◎女と剣と薬売り◎多摩の田舎剣法◎試衛館の華 沖田総司◎悲劇のエリート 山南敬助

動乱の章 洛中動乱
◎旅立ち◎浪士組分裂◎壬生浪士組◎新撰組登場◎芹沢粛清◎同士討ち 「池田屋事変」◎壬生の夕焼け

抗戦の章 東へ
◎鳥羽伏見◎開戦前夜◎刀槍の時代に非ず

流転の章 恭順せず
◎甲陽鎮撫隊惨敗◎江戸開城、なお恭順せず◎北へ◎土方散る

感想・レビュー・書評

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  • 「明治維新という過ち」の著者が幕末三部作を経て書かれたもの。
    幕末三部作では、明治政府の官教育を徹底的に糾弾し、新たな明治維新像を示してくれたが、新撰組については通り一遍の知識しかないため、本書が一般的な理解とどのくらい外れているのかはわからない。
    しかし著者の解釈が相応にあったとしても十分に納得できるし、読み物としても楽しめた。

  • 藤原作品は 目から鱗

  • 17/07/19

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著者プロフィール

原田伊織(はらだ・いおり)
作家。京都伏見生まれ。大阪外国語大学卒。2005年私小説『夏が逝く瞬間(とき)』(河出書房新社)で作家デビュー。『明治維新という過ち』(毎日ワンズ)が歴史書としては異例の大ヒット作となり、出版界に明治維新ブームの火をつけた。「明治維新三部作」として、『明治維新という過ち』『列強の侵略を防いだ幕臣たち』『虚像の西郷隆盛 虚構の明治150年』(共に講談社文庫)がある。その他の著書に『官賊に恭順せず 新撰組土方歳三という生き方』(KADOKAWA)、『明治維新 司馬史観という過ち』(悟空出版)、『消された「徳川近代」明治日本の欺瞞』(小学館)、『日本人が知らされてこなかった江戸』『知ってはいけない明治維新の真実』(共にSB新書)など。雑誌「時空旅人」に『語り継がれなかった徳川近代』を連載中。

「2021年 『昭和という過ち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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