- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044005276
作品紹介・あらすじ
ニホンカワウソはなぜ絶滅した? ニホンオオカミは生態が不明のまま絶滅。百獣王のイオンも 絶滅候補。『わけあって絶滅しました。』監修者が初の文庫。
感想・レビュー・書評
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『ざんねんないきもの』シリーズで子どもたちに大人気の今泉先生の著作。この本は趣きが異なり、ただただ淡々と絶滅種の羅列と説明がなされています。しかしながらボリュームといい情報量といい、さまざまな分野からの引用もあり(特にオオカミの項)読み応えがある本でした。随所にあるコラムも勉強になります。
人間のエゴイズムによりいとも簡単に絶滅に追いやっていくさまは、読んでいて苦しいものでした。野生動物の支え無しに、地球環境は成り立っていかないことをもっと真剣に考えるべきと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イヤな気分になる本を読んだ。
美味しかったから
美しかったから
希少だったから
人間に邪魔だったから
人から見た理由によるものもだが、
切ないのは、人を恐れなかったから
食べるため人が生きるためならまだしも
楽しみのため、暇つぶしに
意味もなく生命を絶つ、という行為。
人類がいなかったら生きるバランスが取れていた世界に
ヒトが足を踏み入れたばっかりに
ヒトの側にたった動物が一緒に入り込んだから。
失われた種は決して再び現れることは無い
自然が選択する自然な進化の道も絶たれる
こういうことも忘れてはならないのだろ。
害獣、害鳥、害虫、なんて人類本位の呼び名だろう。
当たり前の様に存在する隣人を
同じ星に生きるものとして尊重し
敬意を持って接しなければならない。 -
哺乳類と鳥類の絶滅種などについて、その生態や絶滅した要因についてまとめられているが、とにかくその種数が多く、初めて知る生物も多くいた。