宇宙「96%の謎」 宇宙の誕生と驚異の未来像 (角川ソフィア文庫 381)

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  • 角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044052027

感想・レビュー・書評

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  • 『宇宙「96%の謎」―宇宙の誕生と驚異の未来像』(佐藤勝彦、2008年、角川ソフィア文庫)

    96%とは、宇宙を構成している物質で、まだよくわかっていない物質のことです。いわゆるダークマターとダークエネルギーのことなんですが、なんとまだ4%しかわかっていないというのです。

    しかし、宇宙がどのようにしてできたのかということ(ビッグバン理論、インフレーション理論)は物理学が解明しています。そのような宇宙創世の話など、ロマンのある宇宙論を大いに楽しめる書となっています。

    少し難しいですね。この点、同著者の『宇宙論入門』(岩波新書)のほうがわかりやすく解説している気がします。

    (2010年4月26日 大学院生)

  • 話が若干専門的で硬く難しかったが角川ソフィア文庫だったので納得した。12年前はソフィア文庫も買っていたのか。

  • 難しすぎて途中で読むのやめた。。。

  • 楽しさは十分伝わった。しかし、物理現象を理解するにはどれほどの時間が必要だろうかと圧倒された。アインシュタイン方程式は簡単に解けてとか書いてあるが、己の能力不足を突きつけられた。

  • 「眠れなくなる宇宙のはなし」がおもしろかったので、同著者のもう少しだけ専門的なものにチャレンジしてみた。好奇心がくすぐられるが、やはり難しい。それでも何回も読み返せばもう少し理解できるかもしれないと思わせる書き方になっている。

    図面があっても本文で説明されていないものがあり残念。

  • 後半難しかった

  • 少々古い本だが。

    宇宙はどのようにして生まれ、そしてこの先、どうなっていくのか。
    物理学の視点からこの問題に取り組んでいくのが、本書の主題ともなっている宇宙論である。
    宇宙論の車輪の両輪は理論と観測。理論の骨子となるのは数式だ(これはおそらく素粒子論にも当てはまるだろう)。

    本書では、数式の部分を最小限にし、宇宙論がどのような問題を取り上げ、どのような理論を提唱してこうした問題を解いてきたのかを「お話」としてまとめている。
    宇宙論の本質は、数式なしには理解不可能であるのだと思う。が、少なくとも、科学者たちが何を目指し、どのような解決策を提示し、さらには何がいまだ問題として残っているのか、「イメージ」することが出来る。
    本書は、一流の研究者が、一般向けになるべくわかりやすく絵を描いてみせようとした本である。

    アインシュタインの相対性理論登場後、いわゆる「ビッグバン」仮説が生まれた。初期の理論にしたがうと、観測された結果と合わない、さまざまな矛盾が生じた。この矛盾を解消すべく生まれてきたのがインフレーション理論である。宇宙は誕生からビッグバンまでの間に急速に膨張したとするものだ。
    インフレーション理論からすると、宇宙の曲率はゼロであり、「平坦」である。そうであるためには、空間を満たす、観測されていない「暗黒物質」が存在している必要がある。その量、全体の96%。この実体が何であるかはまだ解明されていない。これがタイトルの意味である。

    車輪の両輪は理論と観測、と書いた。
    エンジンにあたるものは何かと言えば、疑問と仮説だろう。よい質問はブレークスルーへの扉となる。根本に迫る疑問に答えようとすることが、次なる地平を開く。

    通読した結論。自分は、この土俵には立てない。同じ土俵で議論に参加するためには、順を追って、相当の勉強が必要となるだろう。おそらく、自分の数学的能力では遥かに手前で挫折する。
    そのことをとりあえず、残念に思う。

    だが一方で、わからなくてもわくわくする。
    だって宇宙は広い。そして自分がそれを理解する可能性も、非常に低くはあってもゼロではない。そう思うのもまた楽しいじゃないか。



    <以下、蛇足です・・・>
    *ちょうどこの著者が昨年末のNHKの100分de名著「相対性理論」のときの先生だった。
    視聴していてよくわからなかったのが光速度不変の話。光速は一定であり、光速を超えることも不可能であるというもの(だからタイムマシンは原理的に無理、というところにつながっていくようなのだが)。これが観測から得られたものなのか、理論的にそうなのかがよくわからない。本当に覆ることがないのか、とか(超光速のニュートリノについては一度報じられたけれども実験上の誤りがあった、ということになったはず)。
    その辺がわかってこないと本書の話もよくわからないのかもしれないな。

    *妥当な疑問なのかどうかがよくわからないのだが。
    宇宙誕生が137億年前。で、インフレーションによって膨張した宇宙の端っこは470億光年先にある。
    物は光速を超えて運動することは出来ないはずだが、それでは宇宙の端っこにあるものはどうやってそこまで行ったのだろうか? 宇宙が膨張するに連れて物がその場所で生まれていったということだろうか?

    *少なくとも、今まで読み飛ばしていた科学雑誌の宇宙論の記事を少しは読むようになりそうです(^^;)。

  • 宇宙の謎と神秘、暗黒の世界、ワクワク、ドキドキしてきますね

  • モノポールの図・・・p127

  • インフレーション理論。宇宙の晴れあがり。ダークマター。
    ことばだけ並べてみました(笑)
    なんかすごい、って思うんだけど、やっぱりわからなかった(泣)。
    好奇心だけはあるんですけどね。

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著者プロフィール

立命館大学・大学院客員教授、ブレーメン経済工科大学客員教授。大学でのキャリア教育、国内外での学生インターンシップに注力中

「2012年 『楽しいキャリアデザイン(第3版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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