本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044094607
作品紹介・あらすじ
辺境の名も知れぬ神であった八幡神は、なぜ突如として国家鎮護の神となったのか。大仏建立、道鏡事件、承平・天慶の乱ほか、その誕生と発展をめぐる史実を紐解き、神仏習合の形成という視角から実像に迫る!
感想・レビュー・書評
-
正直に言えば、学者さんの学者さん向けの文章であり、理解しにくい。その上、実は結論が明確ではない。そのことは著者自身が認めている。読むのに時間がかかった。けしていい文章ではない。それに著者自身が確信が持てずに書いている部分がある。とはいえ。
確かに様々な場所で「八幡大菩薩」という冷静に考えるとおかしい言葉を目にする。八幡は神社であるはずなのに、その下に大菩薩が来る。
ここを教えてくれただけで充分この本には価値があると思った。日本の神が悟りを経て、菩薩になったのだ。しかも様々な縁起を辿るとその年号まではっきりとわかっている。すごい話だ。物語自体には真実はないとしても、仏教を取り込んだ国家作りが行われていたことは確かだ。
この本だけではわからないことが多々あるけれど、門外漢にも納得する部分がしっかりとあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示