機動戦士Z(ゼータ)ガンダム〈第5部〉戻るべき処 (角川文庫―スニーカー文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (1987年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044101084
作品紹介・あらすじ
宇宙世紀0088。反地球連邦組織"エゥーゴ"と、連邦軍内の急進派反乱軍"ティターンズ"、旧ジオン軍残党"アクシズ勢力"の三つどもえの戦いは、終局に向っていた。コロニーレーザー砲をめぐる"グリプス戦役"の中、ニュータイプ戦士カミーユ・ビダンは戦いで散った人々の命を吸い、さらに大きな存在となってゆく。
感想・レビュー・書評
-
最終決戦で敵味方ともにバンバン人が死んでいく中、カミーユはそれらの人々の意思をZガンダムに取り込んでいく。そして•••
アニメ版と違い、ロングビームサーベルやウェブライダー特攻の描写は無い。結末も多少違う。その代わり心情描写が細かく、ファンにとっては補完になる。
前作のガンダムにしても、Zガンダムにしても、ニュータイプという人類の理想像を目指しつつも、結局は戦争マシーンとして機能してしまい、挙句にはマシーンに翻弄されてしまう絶望みたいなものから抜け出せない。次作では救われるのだろうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小説版ファーストに比べれば、大分読みやすいし、話のプロットも面白いです。
でも、読みにくいことには違いない。
5部の最後の100ページくらいが、忙しない感じでズンズンとすすんでいきます。 -
カミーユが、カミーユが_| ̄|○
-
Z完結。
小説版をちゃんと読んだのは始めてだったので、色々と納得したりとか首をかしげたりとかしながら読みました(笑)。
TV版と劇場版は見ているので、ロザミィの扱われ方とか終わりのあのあたりとかはちょっと視点が違ってて興味深かった。 -
文学的に傑作
・Zガンダムの全五巻はアニメファンにとって違和感なく受け入れられる作品に仕上がっています。
・ガンダムの小説作品の中で最も、思想的背景を深く描いていながら、すんなりと読めてしまう
文学的にも思想哲学的にも高度な作品であると思います。
・人の可能性と人の今までの限界、戦争と平和。人と組織。人と宇宙。
示唆に富みながら、楽しめる傑作です。 -
TVシリーズのノベライズ。小説で読むと、もっと深いです(笑) ちぃ、うるうるしてしまったぜ。それにしてもガンダムの世界観はすごいです。「砂の惑星」や「ファウンデーションシリーズ」に匹敵するものがあると、私は思います。ええ、贔屓の引き倒しですが。
本文中、やたら「美しい」と表記されるシャア様。性別を問わず、素直に人に「美しい」と感じさせる資質っていうのは、貴重です。上手く言えないけど、美しいと感じるのは決して外見の問題ではなく、そういう資質の問題なのだ。そこんとこを、描ききってる富野さん。シンプルながら、上手い。
ちっとも、感想になってないなぁ…(苦笑) -
Zもいよいよ最終章です。エゥーゴとティターンズ、そしてアクシズの三つ巴の戦争も佳境です。やはり最終決戦というだけあって人がどんどん死んでいきますね。(中には生きている人もいますが)「まだだ、まだ終わらんよ」はZの中でも屈指の名台詞ではないでしょうか。そしてカミーユ…お疲れ様です。
-
シャアの逃げ足の速さは異常
-
痛ましい終わり方でした・・・。
-
キャラクター小説という枠組みは踏まえつつ、宇宙空間に狂気が染み渡っていくような描写が描けているところに脱帽。
恐らくは小説というものを書くための訓練をしていなかった人間が、これほどのものを書けてしまう、という事実は驚嘆に値する。(脚本を書いていた、という経緯があるにしてもだ。)この当時のトミノ監督はまさにキチ○イとしかいいようがない。 -
SF小説として最高の作品だと思います。富野監督が表現したかったものはすべてこの「Z」のノベルに詰め込まれているなあと思いました。オススメです!