DOORS II 新たなる敵を修繕せよ! (角川スニーカー文庫 46-19)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044146191

作品紹介・あらすじ

「おまえは、奈落の公爵アスモデウス・ミヤ!」って言われたって、何のことかわからないわよっ!!わたしはフツーの女子高生のミヤなんだから!おかしくなった世界をなおすためにドアをくぐり飛び込んだ異世界で、いきなり現れたおじいちゃんに、そんなこと言われてびっくり。おまけに世界修繕の必需品レンチも奪われちゃって、世界は本当になおせるの!?仲良し姉妹のパラレル・コメディ、驚愕の完結編。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館から借りました

     ファンタジー。コメディ。続編。完結編。

     女子高生の主人公美弥。
     ある日いきなり、世界が変になり、おうちにはドアがたくさん。
     そして妹はリスになっていた。
     世界を直すために、異世界の修理屋シュリンと、修理の旅に。

     かなりまともな理由で、世界を直そうとしていたのだなー、美弥は。
     そしてまともに完結。
     笑えました。
     段ボールの中の、猫ではない何かのところが一番。

     怪談至上主義っぽい世界とか、SF職人とか。
     不条理てんこもり。
     でもそのわりには、現状が何があるかわかんないから元の世界に戻したい美弥と、次ぎにどーなるのかわからないから不安で、もう修繕したくないと思ってしまう智沙。なんかどちらも理解できる心情。

     ああ、それにしても。
     妹料金。妹専用電車か。(誰かの妹は、この世界では残らずリスだからね。痴漢も入り込めないミニミニ車両、なのだろう。 
     不条理な中で、こんな合理的なシステム言われると、びっくりです。

  • “「けどさ。
    前に一回、変な姿になって、いくつか世界を治したら、またリスの姿に戻ったことってあったじゃん。
    ならこの先、どこかの世界を治したとたん、また変な姿になるって可能性もあるってことよね」
    「――え……」
    そこまでは考えていなかったけれど、言われてみればありうることのような。
    「ええっと……」
    「思ったんだけど」
    智紗は言う。やっぱりTVを眺めたままで。
    「世界を治すの、もうやめない?」
    沈黙に。
    雨音とTVの音だけが流れる――”

    二巻にして最終巻。
    早えぇ。
    でも、このあっさり感がいいのかも。
    別れも、なんかあっさりしたものだったし。
    軽く読むのには最適。
    絵もめっちゃ可愛ゆす。

    “「ドアを開けっぱなしにしていたら、またそこから、いろんな世界が混ざりはじめちゃうかもしれない。
    だから。
    開けたドアは、ちゃんと閉めなくちゃ」
    美祢は無言でうなずいて。
    これで。
    全部が終わった。
    そう思った美祢のソデ口を、誰かが小さく引っ張って。
    目をやると、やっぱりそれまで存在を忘れられていたちっちゃな女の子が、
    「あの。ネコは。」
    『それがあったか。』
    美祢とシュリンの声がハモった。”

  • アホとしか思えない。だがそれがいい。
    ダイジェスト
    ――「関所フィールド」
    ――「妹が触手になりました。だめです。これはだめだと思います。」
    ――「行き過ぎた妹文明は、妹の急速な発達を促した。しかし高度に発達しすぎた妹は、いつしか自我を持ち、人類に牙をむいた」

  • 完結早いなー。ギャグのねたとしては一巻の方が好きだったけど、今回もおもしろく読ませていただきました。

  • 未読

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著者プロフィール

「第1回ファンタジア長編小説大賞」で準入選した「スレイヤーズ!」でデビュー。ほかに「ロスト・ユニバース」「クロスカディア」「アビスゲート」など著作多数

「2019年 『スレイヤーズ17 遥かなる帰路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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