GOTH 夜の章 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 13481
感想 : 1090
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044253042

感想・レビュー・書評

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  • 絶対に森野は核心に関与しないのがいい。
    少し若いかもしれない

  • ダークですね、

    でも面白かった!

    気づいたら読み終わってたってことは、集中して読んでいたということ

  • 夜の章(暗黒系、犬、記憶) 僕の章(リストカット事件、土、声) 異常な殺人事件に興味を持つ高校生の男女。調べるうち事件を引き寄せてしまう

    猟奇的な事件、非常識な考え方・行動、見逃される犯罪。だけど様々なトリックのミステリー。

  • 無感動に残酷な殺人に興味を示す高校生の描写がなんとも不気味。ただ、最後の謎解きのどんでん返しが魅力的なポイントかな。特に、2編目と3編目。

  • 読む前は、夜の章の【夜】とは、時間的なものかと思っていたら、森野夜のことだった。第2話目がイマイチよく分からなかったけど、語り手の私は結局あの子だったってことで良かったのだろうか。こういうトリック系は綾辻行人さんの殺人鬼の方が、腑に落ちる感じだが、こちらはちょっと怪しかったかもしれない。でも大変面白かった。僕の章を引き続き読もうと思う。

  • 残虐的で猟奇的でサイコパス。
    人間の持つ暗黒面への興味が
    悪趣味な“僕”と“夜”の好奇心を刺激する。
    .
    3話の短編集。
    夜の章は「犬」がよかった。
    まぢか!!!!!が止まらなかった。笑
    .
    不気味で人間離れしすぎていて
    理解不能な思考や行動や出来事ばかりだけど、
    なぜか登場人物たちに
    寄り添ってあげたい気持ちになったり…
    ならなかったり…。

  • そういえば乙一さんの本を読んだことがないな、と思い購入しました。

    粗削りな感じを受けたものの、一貫して陰鬱な空気感を楽しむことが出来ました。上下巻通して気になっていた部分が最終的なオチに使われていて、すっきりした読後感。ただ伏線回収に終始していて、ストーリーががさつなのかなあと思う部分がありました。特に「犬」が、、ね、、すきだけども、、、

    しかひ厚さもちょうどよく、気分転換に向く短編集なので私含めたミステリ初心者には会った難易度なのかも。
    ごちそうさまでした

  • おもしろかった!さすが乙一。
    短編集は無意識のまま読み終わるものが多いけど、これはひとつひとつが濃かった。
    猟奇的ではあるけど、変態ではないから清潔感のある残虐性を感じれた。
    無駄にツラツラ書かれた背景とは違って、最低限の描写ででもリアルに伝わる作風は乙一さんならではですね。

  • 「GOTH 夜の章」
    乙一といえばこれ。


    乙一と言えばGOTHを読むべし!みたいなので、GOTHを上下に分けた本作を読了。ふわっとな知識ではあったが、実際はホラーが強めな作品だなと。


    高校生の「僕」と森野夜は人間の持つ暗黒面に強く惹かれる?そんな二人は毎回、奇妙な巡りあいで猟奇的な事件に関わっていくことになる、のだが、こんな暗いテイストを23前後で書いちゃった乙一は、どんな動機があったんだろう。


    暗黒面とは言えど、ようは、人を殺す、ということに興味があると言うことだ。僕と森野は、一般的な倫理概念を越えたところにいる。それは、「暗黒系」の短編でよく分かる。人を殺すような人間と心を通わせ、相手は僕が警察に通報しないだろうと確信し、僕もそうする。森野は、僕に比べれば、ましに見えるが、手帳を拾って楽しむあたりは、十分に倫理概念を逸脱している。二人からすれば、純粋な興味なのだろうが、サイコパスなのは間違いない。一瞬綺麗に見えるものの、それは錯覚で、見えたとしても、それは綺麗な暗黒感だと思う。


    ストーリーとしては、これだけ暗黒感満載で残酷非道な要素があるが、淡白に綺麗に見える。面白さは、僕と森野の思考を想像するところだろうか。綺麗に見える分、二人をイメージ化しやすい。乙一作品を知る上では、読み難くて読みやすい。

  • この作者の作風。変わっているけどすごく好き。怖い様な怖くない様な。残酷な場面でも淡々とその景色が頭で描かれる感じ。怖くはないと思うけど、はっきりと描かれる。今回の主人公達も変わっていて興味深い。短編集だが繋がっている様な。続きを読もう。

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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