甘栗と金貨とエルム (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 421
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044269074

感想・レビュー・書評

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  • 甘栗くんは良かったけど、後味があまり甘くなくて残念でした。
    あと生意気な女の子は苦手です。笑

  • ミステリと言うべきかハードボイルドと言うべきか……。
    まあ、高校生なのでハードボイルドとしても似非な感じは否めないのだが……。
    とりあえず、藤森探偵との繋がりが出て来たので、
    この調子で行けば阿南なんかも出てくるのかもとか期待しちゃいます。
    しかし、やっぱり、日本のハードボイルドって馴染まないよなあと思ったり。
    原尞が別格って所だろうか。

  • 名古屋小説。性別とか入替とか、わりと謎解きしないで読むタイプの私にも解けてたけどわざとだろうか。ともかく青春ミステリとして、甘栗はかわいらしくまっすぐ歪んでてこの先楽しみです。

  • 少年探偵の軽いハードボイルドか。
    主人公が若いだけに 必要以上にシニカルになりすぎす、また捜査活動もあくまで現実的な範囲に留まっているところが良くも悪くもリアリティか。但しそのせいでインパクト不足は否めないので星3つ。

  • 亡き父が最後に受けていた依頼を引き継ぐことになってしまった甘栗とその依頼人エルムの物語。

    何故エルムの母親はいなくなってしまったのか。
    何故父はエルムの依頼を受けたのか。
    鍵の中、とは。

    トリック(と呼んでいいのか)はすぐにわかるくらい、単純なもの。
    探偵役の甘栗君はよくもわるくも基本スペックは平凡。けれど、周囲の助けと運により事件を解決へと導く。

    同級の直哉や三ヶ日も個性的なので、学園ものも読んでみたいところ。
    甘栗退学届出しちゃってるけど、まだわからないよね。

  • なぜでしょう。ミステリーとしては解決してるのに、なんだか気分がすっきりはしません。

    いつも読んでいるミステリーが警察ものとかだからでしょうか。いや、範囲が学内とその周辺だけでも十分に面白いミステリーもありましたし、
    それが原因でもなさそうです。

    つらつら考えてみるに、事件の解決に絡めて主人公の感情の起伏とか、そういう物を私は期待して読んでいたのですが、それが肩すかしに終わった感じが一番強いと思いました。主人公が老成ぶっていると書かれてる割には、美人の女探偵に惑ってたり、エルムにも保護欲のような物を感じてるようなのに、その辺があまりくっきりとは出ていなくて、主人公の魅力がよく分からない感じ。

    かるーく流し読みするくらいなら、ちょうどいい読み物って印象です。

  • 愛知県出身の作家さんの名古屋が舞台の話と、書店のポップを見て購入。
    案内のとおり、名古屋おなじみの地名や食べ物が出てきて、“名古屋圏”在住としては、にやりとしながら読める本でした。
    そんな多少のひいき目を差し置いても、主人公の甘栗くんが年齢に反した風合いを持っていて魅力的だし、文も読みやすくて、あっという間に読了しました。顛末も意外性があって、面白かった。

  • 表紙のイラストに惹かれて買いました…中身は意外としっかり重めです。主人公の少年が大人びていて淡々としているので、あまり物語が詰まらずさらっと読めます。ちょっと私には感情の動きが合わないかなとは思いましたが…。でも次の巻も買ってしまう予感。

  • 淡く少し甘い探偵物語。読みやすいが内容の深さはそれ相応ともいえる。

  • 「「仕事仕事って、何の仕事さ?」直哉の問いかけに、私は言った。「決まってるだろ、俺の仕事だよ」私は、ジャイアントのペダルを踏み込んだ。」

    お勧めされて読んだ1冊。
    名古屋が舞台と言いますから、これは私のための本(笑)
    と思ってはり切って読んだ1冊。

    面白かったー。
    あっという間に読めてしまったけれど、最大の謎(?)については最後、おぉぉぉ!!と思ってしまいました。
    この著者さん、初めてお名前を拝見したのだけれど、これから色々読んでみたいな、と思わせてくれたのです。
    まずは、この続編をね♪

    【6/28読了・初読・市立図書館】

著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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