氷菓 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 22474
感想 : 2230
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044271015

感想・レビュー・書評

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  • 次作が面白かったので原点に帰って読みましたけど、やっぱりとても面白かった。四人の性格がそれぞれ際立つメンバーの部活 古典部で身の回りの不思議が次々と解き明かされていく。氷菓が駄洒落につながるとはキャア〜 笑。このシリーズはオススメですね。

  • 高校入学したての主人公の日常ミステリー。人が死んだりとかは無い、ほんの些細な謎を解いていくミステリー。でも高校時代ならそんな出来事が大きなことだし、人を変えていくのだと思う。 些細と書きましたが、氷菓にまつわる話は全然些細ではなく胸が締め付けられる様なストーリーです。

  • 一つ言及するなら、奉太郎は「省エネ主義」であって、無気力なわけでもないし、物事に無関心なのでもない。
    端的にいうと、そういう人間は自ら孤立を望むはずだからだ。

    その省エネライフに春風を届けたのが、我らがちーちゃんこと千反田える孃。

    この作品は、ミステリ(それもライト)モノと捉われがちだが、れっきとした青春エンタであると思うのですよ。

    実際、ちーちゃんによって、(だけではないが)奉太郎は徐々に行動も感情も変化させていく。

    人を変えられるのは出会いによるモノが多い、とは本当の事ですから。

  • 気軽に読める、青春ミステリ。このライトさが丁度良くて、何度も読み返す一冊である。

    振り回される奉太郎と好奇心の権化な千反田の、苦さを纏った青い風を感じたくて、この手はページを捲る。

    正直、高校生らしからぬ思考や言い回しはあるけれど、そこは物語。肌に合う文体で心地が良い。

  • 最近、よく目にする作家さんなので読んでみた。直木賞作家さん、ミステリーということで期待していたのですが、ミステリー要素が甘め。時々、あまりの進展のなさと展開が期待外れてで、寝落ち何回もしてしまいました。最後の締めくくりが、何とも腑に落ちない。連続小説ということなので、次のストーリーに期待してみようかと思います。

  • 省エネを自称する、やれやれ系(巻き込まれ系)主人公と、それを取り巻く古典部の仲間たち。
    キャラや、心の声がラノベという感じで懐かしい。
    アニメは当時観ていたが(2012年らしい…)今になって読書にハマり、10年越しに原作を読み始めた。序盤の謎解きはささやかなものだったが、最後は全員が協力して"氷菓"の謎を解き、部活として、メンバーとして、流れが決まった。
    「私、気になります!」のアニメ映像が都度、脳内再生される。

  • 一つ一つのエピソードが短くて読みやすかった。
    自分にとっては少し物足りなさを感じた印象。
    古典部シリーズの続編の内容に期待したいと思う。

  • 米澤穂信さんの作品はこれが初となる。読んだ後にわかったが、この作品は「古典部」シリーズの第一弾とのことだった。
    主人公は、”省エネ”をモットーとする高校1年生。姉の影響で廃部寸前の「古典部」に入部する。そこで出会う名家?の女の子と、様々な謎に対峙してくというストーリー。今回の主なテーマは「33年前に学校で起きた事件の真相を解き明かせ」というもの。
    主なテーマもそこまでシリアスなものではなく、日常で起きるちょっとした謎解きも描かれていて、全体的に非常に読みやすい。この一冊だけでは登場人物の魅力が伝わりきらないかなと思っていたが、シリーズ化しているということで、次の作品以降でこの登場人物たちがどう成長してくのか、描かれていくのかが非常に楽しみである。
    ぜひ、この”古典部”シリーズ、また読み進めていきたいと感じた。

  • 短編のミステリーのようで、一つ一つがつながっていて面白かった!

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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