閣下と(マ)のつくトサ日記!? (角川ビーンズ文庫 4-5)
- KADOKAWA (2002年5月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044452056
作品紹介・あらすじ
魔王ユーリ陛下に超絶熱烈忠誠を誓う王佐・ギュンター閣下。彼が妄想の暴走にまかせて書きためた「陛下ラブラブ日記」の評判が口コミで広がり、ついには真魔国の出版社が本にしたいと申し入れてきた!敏腕編集者の求めに応じ、日記からめぼしいネタを拾ううちに、陛下と三男のこんな話や、長男と赤い悪魔のそんな話、ついには次男のあんな過去まで飛び出して…!?抱腹絶倒ハイテンション・ファンタジー、捨て身の特別編。
感想・レビュー・書評
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「まるマ」シリーズの番外編第1弾。
ギュンターの「陛下ラブラブ日記」の評判が、眞魔国中央文学館の編集者バドウィックにまで届きます。さっそくバドウィックはギュンターのもとを訪れ、ぜひ日記を出版したいと説得をはじめます。今回は、そこでバドウィックにギュンターが語ったエピソード三つが収録されています。
第1話は、ユーリとヴォルフラムが、迎賓館に現われるという怪物退治に挑む話。
第2話は、兄のデンシャムの持ち込むお見合い話にうんざりしたアニシナが、駆け落ちの偽装を画策し、グウェンダルが巻き込まれる話。
第3話は、コンラッドの過去と、眞魔国王ユーリ誕生の秘密が明らかにされます。新たな魔王を誕生させるため、コンラッドが前の魔王スザナ・ジュリアの魂を地球に運び込む話です。
ヴォルフラムとグウェンダル×アニシナはいつも通り。コンラッドは、これまでとはちがった一面がえがかれています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
距離は越えられるが、時間は越えられない。
でも、極端な高速移動って時間を越えているようなものだと思う。次元を越えているのだしね。
でもこんなの出版したら、国家機密漏れまくりじゃないのかな。 -
番外編
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「だけ祭り」笑えました。
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番外編。
今読み終わった所やのに中味全然覚えてない…ついてけなくなった(>_<)
次、読めるかなぁ -
クマハチ可愛い。
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王佐・ギュンギュンの妄想日記としては確信があって心情が分かってる。
短編を詰め込んだ感じで、素晴らしい器具が現れたりと……そしてBLっぽくもある…… -
ギュンターの私的日記。ギュンターとバドウィックのやり取りは、本編と関係なく、あまり興味をひかれない。
「じゃじゃクマならし」は、迎賓棟におけるできごとを記したもの。ユーリとヴォルフラム、くまはちの物語は心温まる。
「ロメロとアルジェント」はアニシナのお見合い騒動の話。アニシナの兄デンシャムが気に入っている。アニシナとグウェンダルの腐れ縁ぶりも相変わらず面白い。グウェンダルが弟たちのことを気に掛けるお兄ちゃんぶりなのもうかがえる。
「終わりよければすべてよし」は、コンラッドがスザナ・ジュリアの魂を持って地球に行く話。コンラッドは異世界でも好青年である…。 -
まるマシリーズ番外編。今回の主人公がギュンターという時点で「何が起こるのか?!」という期待感(?)がありましたが…一つ一つのお話はそれぞれ有利、グウェンダル、コンラートの体験したことが中心。そしてどれも外国文学の古典題名のパロディ化。
ただの番外編かと思っていると、意外と本編につながる重要な要素も見え隠れしているため、新シリーズに行く前にこれを読んだほうがいいのかもしれません。