キスは大事にさりげなく (角川ルビー文庫)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044468118

感想・レビュー・書評

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  • 薄いのに読みごたえのある作品でワクワクしました。
    作品としては先が見える展開でニヤニヤなんですが、サスペンス的にいうと、次の展開が気になります。福田はいったいどういった行動に出てくるのか。ここまで煽られているのだから、そうとうな変態じゃないと納得しないぞ?(笑)。

  •  日本画の大家である祖父と、鄙びた田舎で働くこともなく、自然に囲まれ、静かに暮らしていた一之宮藍。けれど、その祖父が突然亡くなってしまう。
     呆然とする藍に残されたのは、莫大な祖父の遺産とそれに伴う相続税。
     家と土地だけでも膨大なのに、何気なく藍が使っていた食器類まで価値のあるものだと知らされ、また祖父の絵自体にもとんでもない値段がついていて、それら全ての相続税を藍が支払うことなんて不可能だった。
     藍に残された選択肢は「相続放棄」しかなく、働いてもいない藍は住むところもお金も全てを失うことになってしまう。
     そんな途方にくれる藍の下に現れたのは、志澤グループの後継者・志澤知靖だった。
     志澤は、グループの会長である祖父と藍の祖父が旧知の仲であったと告げ、祖父の作品を藍の住む家ごと買い受けたいと言い出したのだった。
     すっかり諦めていた藍の下に差し伸べられた救いの手だったが、志澤は更に、藍に新しい住処と仕事を与えてくれるという。
     選択する余地なんてなかったけれど、それでも藍に考える時間と調べる時間とをくれた志澤の申し出を藍は最終的に受け入れる。
     そして、志澤に案内された新居は、志澤の自宅であった。
     おまけに、突然カードを渡され、生活費はすべてそのカードで支払って構わないと言われる。
     志澤は藍に自分が何をしたいのか考える時間をくれたのだった。
     当初、祖父以外の人間とほとんど接することがなかった藍は、志澤との同居に不安を覚えたが、志澤はほとんど自宅に帰ってくることがなかった。
     そんな志澤と藍は何とかコミュニケーションをとろうと、階下のオフィスに泊まり込んでいる志澤に食事を差し入れたりし、徐々に志澤との距離をつめていく。
     ところがそんな日々も長くは続かず、再び志澤が帰ってこない日々が続き始めた。
     藍は志澤を失いたくないと思い、何とか自分の身体で志澤を繋ぎとめようと、衝動的に自分には何も返せるものがないから身体を差し出す、と口にしてしまうが……

     というような内容でした。

     話としては、藍が自分の気持ちに気付くまでの日常的なシーンが2/3くらいを占めています。
     でも、そのシーンの書き方がとってもうまくて。
     どちらも過去にトラウマを抱えていて、お互いがお互いを想い合ってて、でも、想い合ってるがゆえにすれ違ったりしていて、そういうのがとてもよくわかる書き方がされていて、とてもよかったです。
     おまけに、藍が「自分のやりたいことを見つけろ」って言われたにも関わらず、数ヶ月経っても何も見つけられなかったのもリアルかなー……と思いました。

     だって、「見つけろ」って言われてすぐに見つけられたら苦労しないと思うんですよね。

     この話には続きがあるようなので、藍のそういうことに決着がつくのは、そっちを読んでからなのかなー……と思います。

     静かな話が好きな方にはオススメです。

  • 白鷺シリーズ1作目。
    amazonのレビューが美し過ぎるて…感動した(←作品の感想書け)

  • 白鷺シリーズ1
    藍がすごく魅力的。ただ、いくら田舎育ちで、人と関わらず生活してきたとはいえ、幼すぎかな。
    ラブ以外の部分も充分かかれており、読み応え有。
    もちろん、恋愛もいい展開。他意の無い藍に振り回されるし志澤さん、不幸そうな生い立ちがまた・・・。
    Hシーンもさすがです。

  • シリーズ第1弾、二人の馴れ初め編です。先に後のシリーズから読んでいたので、藍の印象が凄く強気なコだったのに驚きました。しかし志澤に惹かれて体を重ねるにあたり、柔らかくなっていく様が可愛らしく、魅力的だなーと夢中になれました。
    志澤の心境の変化もうまく描かれていて、知り合い→恋人に変化する様を綺麗な風景と重ねているところが崎谷先生の素晴らしい表現だと思います。

  • 藍がかわいすぎ。
    燃える。

  • 白鷺シリーズ 1

    原作: 崎谷はるひ イラスト: 高永ひなこ
    キャスト: (志澤知靖) 大川透×岸尾大輔 (一之宮藍)/ 三木眞一郎 (弥刀紀章)/ 黒田崇矢 (福田功児) ほか
    収録時間: 74分58秒+73分31秒(2枚組)フリートークなし

    【内容】
    日本画の大家である祖父と鄙びた田舎で静かに暮らしていた一ノ宮藍は、突然の祖父の死で降りかかってきた莫大な相続税にすべてを失うことになってしまう。途方にくれる藍の前に現れた志澤グループの後継者・志澤知靖に引き取られることになった藍は、身に余る贅沢に戸惑い、衝動的にその身体を志澤に差し出そうとしてしまうが―――!?

    優しい大人の男@大川×天然、健気、丁寧語受け@岸尾

    とても丁寧に作りこまれているシナリオでストーリーはわりかしゆっくり進む。岸尾のしゃべり方がゆっくりなのでそう思うのかも。
    1枚目はエロ無しの分2枚目に詰め込んだ感じ。エッチは1回だけですが、天然受けええええろっ。原作・埼谷さんの描く受け子はこういう無自覚えろ子多いな。可愛い。

    メインカプ大川×岸尾、脇役の三木、と演技派の方がそろっていて聴きごたえ十分。黒田さんは一言だけ登場。次回に続く伏線キャラ。

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  • 日本画の大家である祖父と、鄙びた田舎で静かに暮らしていた一之宮藍は、突然の祖父の死で降りかかってきた莫大な相続税に、すべてを失うことになってしまう。しかし、途方にくれる藍の前に現れた志澤グループの後継者・志澤知靖は、祖父同士が旧知の仲だったと告げ、藍は祖父の作品とともに彼に引き取られることになった。だが与えられた身に余る贅沢に戸惑う藍は、衝動的にその身体を志澤に差し出そうとしてしまうが――!?

  • 日本画の大家である祖父と、鄙びた田舎で静かに暮らしていた一之宮藍は、突然の祖父の死で降りかかってきた莫大な相続税に、すべてを失うことになってしまう。しかし、途方にくれる藍の前に現れた志澤グループの後継者・志澤知靖は、祖父同士が旧知の仲だったと告げ、藍は祖父の作品とともに彼に引き取られることになった。だが与えられた身に余る贅沢に戸惑う藍は、衝動的にその身体を志澤に差し出そうとしてしまうが――!?

著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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