身代わり伯爵の失恋 (角川ビーンズ文庫 64-9)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044524098

感想・レビュー・書評

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  • 物語は暗さを増し、シアラン大公家の闇が明らかになります。そして大公の秘密がついに暴かれ、リヒャルトの心境にも変化が……。

    一連の騒動で、第五師団は殆どの荒くれ者と僅かな頭脳派で成り立っているなとひしひし感じました。そういう意味では、ジャックとイゼルスはいい組み合わせですね。

    また、宝剣をリヒャルトに渡し、国を生かすために自身の命さえも顧みないエルミアーナ公女の覚悟が胸にしみました。様々な政略の荒波の中で生きてきた彼女ですから、その行動こそが兄に対する抵抗だったように思いました。

    今回はタイトルの失恋のとおり、ミレーユはリヒャルトに失恋します。でもやっぱりここは王道なので、甘い結末になることは何となく予想できてしまいますが。

    個人的に感動というか、心を揺さぶられたのは、第五師団の団長、ジャックが再びリヒャルトに忠誠を誓う場面です。
    普段の生活態度とのギャップに少々面食らいつつ、「こういうのを待っていた!」と心の中でガッツポーズでした。

    2014/03/02 読了

  • 全員失恋って笑える。
    結構話はハードなはずなのに。

  • もしやこの『犬』は…と、番外編を思いだす登場人物(?)が。
    ここに使い道(!)が。
    しかし普通の中世貴族ファンタジーかと思ったら
    不思議が混じってきました。
    …まぁ、これくらいなら、まだ…。
    これで魔法が出てきたりしたら、それはそれでがっくりです。

    ようやくまとまりそう…というか、ようやく事を理解したというか。
    遅い、遅すぎる! と思っていたら、近所の人達…w
    そのせいでこうなったのか、と納得いたしました。
    が、哀れとしかいいようがない(爆笑)

    またしても暴走娘は暴走してるな、と思ったら
    今度は兄が…。
    ここで続くですか?! と叫びたい状態で終了。
    どうなる、というより、どうするつもりなんでしょう、これ。

  • リヒャルトが素敵な巻でした! ミレーユは……「鈍い」設定にもそろそろいい加減無理がありすぎると思ってただけに……。

  • 大公の命令で第五師団が捕縛され、公女エルミアーナのいる離宮に火が放たれたことで絶体絶命となったミレーユ。リヒャルトの即位に必要な宝剣を手に入れ、エルミアーナを救うため、離宮へとロジオンとともに飛び込む。怪我をしたエルミアーナに宝剣の隠し場所を教えられたはいいが、敵に包囲されたミレーユは逃げ惑う途中でウォルター伯爵の使者と出会い・・・。危険を知ったリヒャルトも行動を起こし、必死でミレーユのもとへと向かう。そばにいて欲しいと願うリヒャルトの願いは叶えられるのか。

    リヒャルトの押さえつけていた気持ちが解放されたと思ったら、今度はミレーユかぁ・・・すれ違いまくる二人の恋が切なくて焦れます。それにしてもミレーユの自覚は今さらかよ!って突っ込み。ようやく気づいてもらえたリヒャルトの不憫さに涙が滲みます。好きな人だからこそ、困らせたり傷つけたりできなくて、我侭にもなれない二人ですが、早くまっすぐな気持ちを取り戻して欲しいと切に願います。大公が偽者というまさかの事態発覚で、迫力満点のストーリーにも大満足の今作でした。続きが気になる~。

  • ようやく言ったーと思ったのにこのタイトル通り、失恋って(苦笑)どれだけ斜め上にすれ違えばいいのか……。

  • 「陰謀」が面倒くさすぎるよ。んでやはりヒロイン節は炸裂していたような?

  • 続編がこんなに早く読めて嬉しい限りです。
    もう、色々とミエミエな展開ではあるんですが
    パズルのピースがはまるようで、いっそ気持ちいいですね。
    ビバ王道!!
    次は少し時間が空いてしまうのでしょうか・・・。
    副長とロジオンが好きですー。

著者プロフィール

清家 未森:第4回角川ビーンズ小説大賞で読者賞を受賞。受賞作を改稿した『身代わり伯爵の冒険』でデビュー。同シリーズの他、「六蓮国物語」シリーズ、「桜乙女と黒侯爵」シリーズも刊行。

「2022年 『後宮星石占術師 身代わりとなるも偽りとなることなかれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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