スペイン謎解き散歩 (中経の文庫 に 11-1)

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
3.09
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046003614

作品紹介・あらすじ

海外旅行先として人気のスペインがもっと楽しくなる1冊。マドリッドはなぜ首都になった? トレドが「三宗教の聖都」と呼ばれる理由は? 悲劇の狂女王フアナの物語とは? など、スペイン全土の謎解きを楽しもう。

感想・レビュー・書評

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  • 借りたもの。
    スペインの歴史、各地の史跡の成立や背景がすごくよくわかる一冊。
    サッカーや食文化などスペインの「今」の文化的なことから始まり、次第にその歴史的背景に目を向けていくような導入。
    カトリック両王によってレコンキスタが完了し、キリスト教国になったスペイン。どちらの聖地からも離れていたためであろうか、イスラームの史跡が遺されたりとヨーロッパでも稀有な例になったことが伺える。
    各地の史跡から、狂女王フアナの悲劇、陽の沈まぬ国となった時代の情景などが目に浮かぶ。
    …ユダヤ教、キリスト教、イスラム教とも縁が深い国なのに、それらが共生するモデルケースと言い難いのは、仕方ないことなのか。

    『A20 地球の歩き方 スペイン 2018~2019』( https://booklog.jp/item/1/4478821682 )よりも、読み物としてわかりやすい解説や時系列も併せて紹介してくれるので、観光のお供にも最適。

    “謎”というほど不思議なことは何もないけれど…否、知らなければ謎なので、妥当なタイトルなのかもしれない。

  • カラーで見やすく、文庫本サイズで持ち運びが楽!
    内容については、地域に基づく歴史がメインで、ここにこれがあってあれがあって、ああいうものです!という説明は一切無いので、散歩している気分にはなりません。むしろスペイン縦断の旅ってくらいガンガン移動します。
    作者がフアナ辺りの歴史がすきなのか、それともスペインという国にフアナの影響が強いのか、建国の王たちよりもあちこちで見かけるような気がします。

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著者プロフィール

Kazuko Nishikawa.
にしかわ・かずこ
スペイン史著述家、
早稲田大学理工学部応用化学科卒。
著書に
『スペイン宮廷画物語
──王女マルガリータへの旅』
『スペイン十八世紀への招待
──宮廷画物語』
『狂女王フアナ
──スペイン王家の伝説を訪ねて』
『スペイン フェリペ二世の生涯
──慎重王とヨーロッパ王家の王女たち』
『スペインの貴公子 フアンの物語
──レパント海戦総司令官の数奇な運命』
『オペラ「ドン・カルロ」のスペイン史』
『ギター前史 ビウエラ七人衆
──スペイン宮廷楽士物語』
『宮廷人 ベラスケス物語』(以上、いずれも彩流社)
『スペイン謎解き散歩 中経の文庫』(KADOKAWA)
『スペイン レコンキスタ時代の王たち
──中世800年の国盗り物語』(彩流社)
『スペイン中世烈女物語
──歴史を動かす“華麗”な結婚模様』(彩流社)がある。

「2021年 『エル・グレコ祭壇画物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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