- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046018441
作品紹介・あらすじ
日本酒業界はこの40年間で売上が3分の1に大激減した。しかし、その苦境の中、逆に売上を40倍にした驚くべき蔵元があった――。
それが山口県の山奥にある酒蔵・旭酒造。そして、旭酒造が手掛けるのが「獺祭」だ。いまや誰もが知る銘柄で、安倍総理がオバマ大統領へのプレゼントにしたことなどで大人気となっている。また、全国でも珍しい「大吟醸」しか生産しない蔵元として注目を浴びている。この礎をつくったのが三代目社長・桜井博志。
杜氏がいなくなる。県内で米が入らない。商品の名前「獺祭」が読めない。そもそも日本酒は売れない・・・。この「金なし、人なし、市場なし」の状況で桜井氏はなぜ現在の破竹の勢いを作り出せたのか?そこには「新しいものづくり」を目指した逆転の仕事哲学があった。
「経験と勘は言い逃れ」「業界がマイナスだったことがプラスに働く」「一生懸命は意味がない」「日和見生産が大事」「地元愛では経営してはいけない」「伝統よりお客様の評価が優先」「日本人だからこそ変わることができる」等々――日本酒市場だけでなく、現在の不況にあえぐサラリーマン、経営者にも響く。桜井氏の言葉から、お客様、市場、商品、社員、資金、といったビジネスに欠かせないテーマについて学べる1冊。
感想・レビュー・書評
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1.お酒を全く飲まないのですが、獺祭が有名であることは知っていたので、なんとなく知りたいくらいの軽い気持ちで読みました。
2.獺祭を製造している旭酒造の社長である桜井氏が会社をどのように経営しているのか、獺祭に対してどれほどまでに愛情を持ち、消費者の幸せと結び付けているかが強く伝わる一冊です。
タイトルからは組織論について書かれていると思われますが、それだけではありません。獺祭をどのようにブランド化していくのか、という商品面やマーケティングについても書かれています。難しい用語は一切書かれておらず、ひたすらに考えてひたむきに実行してきた姿が書かれています。
3.タイトルで「仕組みと作る」と述べていたのに、本書の最後では仕組みに頼りすぎないと言っているところに面白さを感じました。なによりも大切なのは仕組みを運用する「人」の問題であり、勝ち続けるというよりも挑戦し続けた結果、勝つということが本書で述べたいことだと感じました。
また、日本酒という伝統産業に属する中で、伝統を壊して新しいものを作る姿勢が本を読んでいてとても伝わりました。日本の食を取り巻く環境は二極化しており、まだまだ伝統に固執している業界です。著者が70歳を超えてもなお、伝統を破壊していく考えを持っていられるので、一般の人とは違うなと改めて感じました。
私が70歳になったらこんな考えでいたいと思わせてくれる1冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
会社の異業種勉強会で読んだ。我々の酒造りに秘伝という言葉はない。
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2017/05/29 蔦屋家電
★経営者が考え抜いて、方針を決める
★東京市場を目指す(パイが大きいところで勝負)