稼ぐ人が実践している お金のPDCA

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046020550

作品紹介・あらすじ

10万部突破ベストセラー『鬼速PDCA』の著者最新刊
PDCAで最大の課題――「お金」を動かす!

お金について急激に行動やマインドが変わってきています。
クラウドファンディング、民泊、カーシェアリング、スキルシェアなど、お金を生み出す選択肢が広がったことで、お金のことを真剣に考え、行動したことによるリターンの可能性は段違いに大きくなりました。
人生100年時代の中、この変化の波に乗って一気に前進するのも、その波に押し流されてしまうのも、波に乗らずに傍観しているのも、「情報の非対称性」がますます広がる「お金のリテラシー」をどれだけ身につけているかによります。
本書は「そんな方法があるんだ」という発見と、「自分もやってみようかな」と思ってもらえるきっかけを提供するためにまとめたものです。

超富裕層の資産管理を知り、フィンテック企業のCEOの著者が教える新しいお金の教科書

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    「鬼速PDCA」「営業」著者の新作。
    CEOをしている「ZUU」の代表挨拶にも書いてある会社のビジョンがコチラ↓
    「人生を前進させるための ”ガソリン” である “お金” に関するリテラシーを身につけることで、夢や目標に向かって全力でチャレンジする人を増やしたい」
    まさにこの思いをしたためた1冊だったと思う。

    やはり、「知らない」「興味がない」ということが1番の敵なんだと思う。
    自分自身、お金のことや税金のことや自身の収支に関してさえ無頓着なところもあるし、ドンブリ勘定になってしまっている。
    「P/L表」とか「B/S表」とか言われると、やや難しすぎて敬遠してしまいたくなるが、、、
    要するに「現状の把握「と「改善の施策」、そして「振り返り」が必須ということですね。

    ファイナンシャル・リテラシーを高めることや、情報収集するためのアンテナは、常に立てておかないといけない。
    資産管理についてアウトソーシングするのも1つの手だが、自分自身もう少し勉強しても損はないどころか充分なリターンがあるだろう。

    自身の家計に改善ポイントが多々あるから、もう少しシビアに考えよう。



    【鬼速PDCA】
    ・PLANの8ステップ
    1.ゴールを定量化する。
    2.現状とのギャップを洗い出す。
    3.ギャップを埋める課題を考える。
    4.課題を優先度付けして3つに絞る。
    5.各課題を結果目標化する。
    6.結果目標を達成する解決策を考える。
    7.解決案を優先度付けする。
    8.計画を見える化する。

    ・DOの5ステップ
    1.解決策を「DO」に変換する。
    2.DOに優先順位を付け、やる事を絞る
    3.DOを定量化する。
    4.DOを「TO DO」まで落とし込む。
    5.TO DOの進捗確認をしながら実行に移す。

    ・CHECKの5ステップ
    1.定量化したゴールの達成率を確認する。
    2.結果目標の達成率を確認する。
    3.定量化したDOの達成率を確認する。
    4.できなかった要因を突き止める。
    5.できた要因を突き止める。

    ・ADJUSTの3ステップ
    1.ゴールレベルの調整
    2.計画レベルの大幅な調整
    3.解決案や行動レベルの調整


    【内容まとめ】
    1.自身の人生の先行きを照らす「ヘッドライト」が必要!
    =損益計算書(P/L)→収益−コスト=利益
    =貸借対照表(B/S)→資産=負債+純資産
    P/LとB/Sは密接に結びついており、B/Sを改善することによってP/Lも改善して行く。

    2.〝自分株式会社〟のCFO
    自分のお金の状況を改善したいなら、自らを〝自分株式会社〟の代表、またはCFO(最高財務責任者)と思って行動しましょう!

    3.「個人のP/L」
    売上/収益:ある期間に自分がどのくらい稼いだか?
    費用:何にどのくらい使ったか?
    利益/貯蓄:どのくらい残った?

    4.築いた資産を把握する「個人版B/S」
    資産に該当するのは現金、有価証券、保険、不動産など。その他所有している資産(車や宝石など、売れば現金化できるもの)も含む。
    負債はローンや学資、奨学金、その他未払い分のもの。
    自分がどのくらい価値のある財を築いており(総資産)、どのくらい他からお金を借りているか?(負債)
    差し引き純粋な自分の資産がいくらあるのか(純資産)を整理する事ができる。

    5.人が前に進む事をやめてしまう3つの原因
    ①ゴールが見えない(自分はどこに向かおうとしているのか?)
    ②道が見えない(果たして今の努力は意味があるのか?)
    ③手段が見えない(この方法のままでいいのか?)
    →いずれもPDCAで改善できる!

    6.「今」行動することが最も投資回収期間が長い
    自らの能力を高めるチャンスが多い若い時分ほど、借金をしてでも学ぶ機会に対しては貪欲に投資したほうがいい。
    若ければ若いほど投資に対する回収期間が長くなるからだ。
    人間は寿命がある以上、「今」行動することが最も投資回収期間が長くなる。

    7.どこに行っても通用する、「3つの汎用スキル」を磨く
    ①コミュニケーションスキル
    ②金融知識
    ③PDCA力

    8.人間関係にbetする。限られた時間の中で、常に取捨選択をしながら人付き合いをする。
    人との付き合いを2つに分けて、メリハリをつける。
    ①自分に経済的な利益をもたらしてくれる人間関係
    ②自分の人生を充実させる精神的な人間関係



    【引用】
    p6
    どうして第一歩を踏み出せないのか?
    自分自身の状況を俯瞰的に見る事ができず、先の見通しが不明確なままだと、ほとんどの人が新しいチャレンジに見えない不安を感じるのは当然!
    先行きを照らす「ヘッドライト」が必要!

    ヘッドライト
    =損益計算書(P/L)
    =貸借対照表(B/S)
    これらの財務諸表を個人の資産管理に利用することで、大きなメリットを得られる!
    そしてこれらの概念を下敷きにして、PDCAを実践しながらお金を管理する!


    p22
    ・〝自分株式会社〟のCFO
    自分のお金の状況を改善したいなら、自らを〝自分株式会社〟の代表、またはCFO(最高財務責任者)と思って行動しましょう!

    お金が制約になってしまうことほど勿体無いことはありません。
    お金にコントロールされるのではなく、自分がお金をコントロールできるようになれば、不安は一気に解消されていく!

    単純に「お金をたくさん稼ぎましょう」という話ではなく、限られた額でもそれをしっかりと把握し、少なくとも1000円単位ではコントロールしよう!


    p32
    ・個人のP/L
    売上/収益:ある期間に自分がどのくらい稼いだか?
    費用:何にどのくらい使ったか?
    利益/貯蓄:どのくらい残った?


    p35
    ・築いた資産を把握する「個人版B/S」
    資産に該当するのは現金、有価証券、保険、不動産など。その他所有している資産(車や宝石など、売れば現金化できるもの)も含む。
    負債はローンや学資、奨学金、その他未払い分のもの。

    自分がどのくらい価値のある財を築いており(総資産)、どのくらい他からお金を借りているか(負債)、差し引き純粋な自分の資産がいくらあるのか(純資産)を整理する事ができる。


    p37
    P/L…損益計算書
    →収益−コスト=利益

    B/S…貸借対照表
    →資産=負債+純資産

    P/LとB/Sは密接に結びついており、B/Sを改善することによってP/Lも改善して行く。
    PLで生まれた利益がBSに「利益過剰金」として積み上がっていき、PLとBSの数字をともに相乗的に大きくすることができる。


    p43
    ・「人的資本」も数値化される時代へ
    3つの人的資本
    1.コミュニケーションスキル
    2.金融知識、スキル
    3.PDCA


    p83
    ・人が前に進む事をやめてしまう3つの原因
    1.ゴールが見えない(自分はどこに向かおうとしているのか?)
    2.道が見えない(果たして今の努力は意味があるのか?)
    3.手段が見えない(この方法のままでいいのか?)

    ゴールが明確でないと、人は不安や疑問を感じ、歩みを止めてしまいます。
    人が迷いなくモチベーションを保ちながら前へ進むには、ゴールを設定し、それに向かってPDCAを回す必要があります。

    人生において何かを成し遂げたいのなら、面倒だと思っても中長期の人生計画を立て、それに従って愚直にPDCAを回して行くしかありません。


    p96
    ・鬼速PDCA
    【PLANの8ステップ】
    1.ゴールを定量化する。
    2.現状とのギャップを洗い出す。
    3.ギャップを埋める課題を考える。
    4.課題を優先度付けして3つに絞る。
    5.各課題を結果目標化する。
    6.結果目標を達成する解決策を考える。
    7.解決案を優先度付けする。
    8.計画を見える化する。

    【DOの5ステップ】
    1.解決策を「DO」に変換する。
    2.DOに優先順位を付け、やる事を絞る
    3.DOを定量化する。
    4.DOを「TO DO」まで落とし込む。
    5.TO DOの進捗確認をしながら実行に移す。

    【CHECKの5ステップ】
    1.定量化したゴールの達成率を確認する。
    2.結果目標の達成率を確認する。
    3.定量化したDOの達成率を確認する。
    4.できなかった要因を突き止める。
    5.できた要因を突き止める。

    【ADJUSTの3ステップ】
    1.ゴールレベルの調整
    2.計画レベルの大幅な調整
    3.解決案や行動レベルの調整


    p126
    ・「今」行動することが最も投資回収期間が長い
    自らの能力を高めるチャンスが多い若い時分ほど、借金をしてでも学ぶ機会に対しては貪欲に投資したほうがいい。
    若ければ若いほど投資に対する回収期間が長くなるからだ。

    人間は寿命がある以上、「今」行動することが最も投資回収期間が長くなる。
    20代から30代前半にかけては、利益過剰金(純資産)を貯め込むよりも、とにかくキャッシュフローを重視すべき!


    p142
    PDCAは目標選定から始まりますが、その上には必ず「目的」が存在します。
    常に目的を意識し、振り返り、ゴールベースで行動することを忘れてはいけない!


    p163
    ・「ながら作業」の威力
    テキスト化された文書の音声ファイルを作成し、耳からインプットする。
    文章を読み上げてくれるので、音声を入れたPCやスマホさえあれば「ながら作業」ができる。
    さらに「Audipo」というアプリを使うと、再生速度の調整が可能。
    1.5倍または2倍速のスピードで仕事に関連する情報を耳からインプットする。


    p187
    ・3つの「汎用スキル」を磨く
    1.コミュニケーションスキル
    2.金融知識
    3.PDCA力


    p198
    ・人間関係にbetする
    人との付き合いを2つに分けて、メリハリをつける。
    1.自分に経済的な利益をもたらしてくれる人間関係
    2.自分の人生を充実させる精神的な人間関係

    限られた時間の中で、常に取捨選択をしながら人付き合いをする。


    p260
    ・投資にのしかかる「重力」の存在
    金融商品を購入および売却した時に生じる「税金・手数料」のこと。


    p277
    一括払いにこだわることが機会損失につながりはしないか、考える癖をつけること!
    また、お金を本気で増やしたいなら、ローンや担保を使ってリスクの許容範囲内で背伸びをし、キャッシュフローを生む状況をいち早く作り出す事が重要!

  • 為替取引高で資産を配分。ドル45%ユーロ15%円0%ポンド5%。株、経営者のSNSの発信量で強気弱気を見る。祭りの後、誰もその企業や銘柄に言及しなくなったら買う。アマチュアは、なじみの深い企業を選び、長期で、よい企業がない時は動かない。そこそこ得意の分野がいくつかあると将来の可能性を広げる。ロジックツリーを因数分解としてとらえ、ゴールをPDCA実行可能な大きさにする。Aはadjust、ゴールレベル、計画レベル、解決策や行動レベル、調整不要。新しいゴールの出現。P、ゴールの定量化、現状とのギャップ、ギャップを埋める課題の洗い出し、課題の優先度付け、3つに絞る、各課題の結果目標化、結果目標を達成する解決案を考え出す、解決策の優先度づけ、計画の見える化。常にチェック。

  • 3つの人的資本
    1.コミュニケーションスキル
    2.金融知識
    3.PDCA力
    が汎用スキル

    具体的にどうやって伸ばせば
    いいのかよく分からなかった。
    読み物としてさらっと
    読む分にはいいのかもしれないが
    あまり心に響かなかった。

  • kindle unlimited でオススメだったので読んだ。
    なかなか良かった。

    基本的には、お金の至極真っ当な正論なのだが、それに加えて「PDCAの考え方」がプラスされていた。

    お金の考え方 + PDCAの基礎 が1冊で学べるという点ではお得感がすごいあった。


    <ポイントまとめ>
    - 個人の、PLとBSを把握しよう
    - 個人は、自己という資産を最大化するのが大事
    - PDCAは、適切なPにかかっている
    - 資産を、使う、貯める、増やすで色分け
    - トマピケティ21世紀の資本論 => 資本集約率の方が、経済成長率より上 = 資本家有利の世の中
    - 長者番付大体 資本家
    - 個人での資産運用しよう: まずは始める、個人でも身近な株ならプロに勝てる、ロボアドバイザー
    - ポートフォリオワーク 自身の能力アップをどこに投下するか見極める(やりたい x 時代に求められるか)

  • 読みやすく、金融的な切り口で生き方や稼ぐ力を学べる良書。巻末のお金の10分間PDCA記入例は試してみる価値あり

  • やりたい事をやればいいのに一歩踏み出せない、何も始められない。
    その原因はたいていお金。
    やりたい事をやってお金がなくなり生活ができなくなったら…とお金がいつ無くなるかわからない不安を抱えている。

    やりたい事を実現できる人生にするため、自分株式会社のCFO(最高財務責任者)として、P/LとB/Sの概念を理解し、個人に当てはめて考えることが重要。


    またそのためにはどれくらいお金が必要なのか計算し目標を立て、そこに向かってPDCAサイクルを回していく必要がある。
    そのPDCAでよく躓くポイントや、達成するために意識すべきポイントが詰まった一冊。

    時間とお金のトレードオフを意識し、自分という資本をどこに投下するのか、何にも変えられない自分の時間をお金で買うことはできないか。
    経営者の視点から自分というリソースから最大の利益を得るにはどのようなポートフォリオにするべきかを考えさせられた。

  • お金を上手に管理し増やすためには、個人においてもB/S, P/Lの概念が必要。
    そして、時間についても、どうしたら最大のリターンが得られるかを常に考えておく。

    経営者もフリーランスも個人もすべての人におすすめの一冊。

  • ・自分のお金をコントロール可能な状態にして、PDCAを回すこと
    ・目の前の利益より長期的なリターンを考える
    ・時間は有限。お金と時間を何に使うか

  • うーん。

  • 電子図書館で借りた
    読みやすい文章

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著者プロフィール

株式会社ZUU代表取締役。神奈川県出身。一橋大学在学中にIT分野で起業。2006年大学卒業後、野村證券株式会社に入社。本社の富裕層向けプライベートバンキング業務、ASEAN地域の経営戦略担当等に従事。2013年3月に野村證券を退職。同年4月に株式会社ZUUを設立し代表取締役に就任。金融経済メディア「ZUU online」を含む資産運用の総合プラットフォーム運営、月間訪問者数は650万人を超える。金融機関や不動産業界のフィンテック化の推進支援や企業に対して鬼速PDCAシステムを導入する鬼速PDCAエンジニアリング事業を展開。2018年6月、設立約5年で東京証券取引所マザーズ市場に上場。著書に『大富豪が実践しているお金の哲学』『鬼速PDCA』『営業 野村證券伝説の営業マンの「仮説思考」とノウハウのすべて』(クロスメディア・パブリッシング)、『プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?』(ダイヤモンド社)、最新刊『稼ぐ人が実践しているお金のPDCA』(KADOKAWA)等。

「2019年 『資本主義ハック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

冨田和成の作品

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