- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046022332
作品紹介・あらすじ
「人生の3分の1は布団の上」「ナポレオンは1日に3時間しか眠らなかった」など、眠りに関する言葉は多く、人々がふだんの会話で口にすることも少なくない。その一方で、「なかなか寝つけない」「眠った時間のわりには疲れがとれない」という人も多い。実は、睡眠については多くの誤解や不正確な情報があとを絶たない。本書は、精神神経学・睡眠学・時間生物学の第一人者が、「睡眠とは何か」「不眠とは何か」「心身の健康によい眠り」などについてわかりやすく説明、より良質な睡眠を得るためのガイドブック。50代以上の男女の様々な眠りの悩みにこたえる。
感想・レビュー・書評
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眠りの新常識とは、万人に共通する理想の睡眠なるものなど存在しないという驚きの話である。ともすれば、「しっかりと睡眠をとること」は脳や身体を休めるために必要なことと考えられているが、実はそうした思い込みが強すぎるあまり不眠になってしまうケースがあるという。そして不眠であることに悩み、無理やり早く寝床に入り、眠れず、悩み、という悪循環に陥りやすい。
これは、健康のためと言って睡眠を過度に理想化してきた既存の睡眠本の思わぬ逆効果と言えるだろう。「睡眠障害の治療とガイドライン」の編著者である睡眠障害研究の専門家がこうしたことに言及しているのは、それだけ重みもある。
内容としては一般向けに分かりやすくまとめられており、年齢や原因も様々なケースを挙げていて分かりやすい。総じて言えるのは、睡眠を厳密に考えすぎず、あくまでも自分の眠いという感覚を大切にすることが大切だという点で、歳を重ねるにつれて睡眠が早くなるのは自然なことであると受け入れることだ。日中に常に強い眠気があるなど、生活に支障をきたす場合には、サングラスによる体内時計の調節や、場合によっては背後にある睡眠時無呼吸症候群やレストレスレッグス症候群、うつ病などそれぞれの原因に対する治療を行ってゆく。不適切な介入は改善しないか悪化につながる恐れがある。睡眠中に手足が動く周期性四肢運動障害に睡眠薬を出しても解決しない。そういう場合には睡眠障害の専門医の受診が望ましい。
内容として真新しさは感じなかったけれど、「理想の睡眠法」なるものを一蹴しているところで、眠りに悩む人に一読を薦めたい本である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なぜこの本を選んだのか?
睡眠の重要性に気づいたから
この本を読んで学んだこと感想
―睡眠不足は、本人の意志で眠ろうとしないため起きる。睡眠がどれだけ重要か理解していない。
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身体、脳の休息、様々なホルモンの分泌、免疫力の強化など、睡眠によって得られたものを十分に享受できなくなる。
―五つのルール
・眠くなってから寝床につく
・眠る以外の目的でね床の上で過ごさな
・10分以上入眠できなかったら、寝床を離れる。
・毎日、同じ時刻に起きる。
・日中は眠くなっても、3時以降はね昼寝をしない
―ベッドの中でグーパー運動をする
人は朝になると血圧を上げて、交感神経を刺激し目覚めのスイッチを入れる。
ベッドの中で、手と足でグーパーすると、末梢の血液が流れ血圧が上がり目覚めのサポートされる。
―二度寝は厳禁
朝なのに副交感神経を優位にする。人をストレスから守る、コルチゾールの分泌のバランスが、乱れストレスの弱い状態になり、体の不調を招いたりする。
―脳と身体の活動量のピークを保つために
脳の機能をサポートするアラキドン酸という栄養素。牛肉や卵に多く含まれ、不飽和脂肪酸の仲間、青魚に含まれる DHA 、EPA と似た働きを持っている。体内で生成されることがないので、食事からとる必要がある。
―頭寒服熱でリラックス
1楽な姿勢で
2目を閉じて額が涼しくなりますと心の中で
3お腹が暖かくなりますと心の中で
4 2と3を繰り返す副交感神経が優位となる
これから何をどうするのか?
二度寝をしてしまうことが非常に多いので、それをなくすための対策を徹底的にとる。
頭寒腹熱でリラックスを取り入れる