トヨタ式5W1H思考 カイゼン、イノベーションを生む究極の課題解決法

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046023803

作品紹介・あらすじ

多くの人にとって、「問題」は面倒なものであり、なるべく先送りにするか、さっさと片づけたいものでしょう。
対極にあるのが、トヨタの考え方です。
トヨタにとって問題は「あって当然」で、「問題がない」というのはほとんどの場合、「問題が見えていない」か「隠している」ことを意味します。
だからトヨタでは、独自の「5W1H」すなわち「WHY、WHY、WHY、WHY、WHY+HOW」で問題に食らいつき、真因を見つけ出すことで、確かな解決策を打つのです。
本書では、トヨタの現場やトヨタ式を導入した様々な企業で発生した実例を用い、大きな問題から小さな問題まで、「5W1H思考」で解決された様を解説します。

《トヨタの現場における有名な「5回のなぜ」の事例》
1.なぜ機械が止まった?
――過剰な負荷がかかって、ヒューズが切れたから
2.なぜ負荷がかかった?
――軸受部の潤滑が十分でないから
3.なぜ十分に潤滑しない? 
――潤滑ポンプが十分くみ上げられていないから
4.なぜ十分くみ上げない?
――ポンプの軸が摩耗してガタガタになっているから
5.なぜ摩耗した?
――ストレーナー(濾過機)がついておらず、切粉が入ったから

1の「なぜ」で終わっていれば、ヒューズ交換してすぐ機械を動かすでしょう。それでは、いずれまたヒューズが切れて、機械が止まります。これはトヨタ式が最も嫌うやり方です。
しつこい「なぜ」によって真因にたどり着けば、ストレーナーを取り付けることでヒューズが切れる回数は格段に減り、ヒューズ交換を繰り返す必要はなくなります。
問題が起きたら表面的な原因に飛びつかず、真因にたどり着くまで「なぜ」を必要なだけ繰り返し、改善を行うのがトヨタの課題解決法であり、「5W1H」という思考法です。

感想・レビュー・書評

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  • 一般的な5W1Hではなくなぜなぜ5回の事例が書かれた本でした。

  • 学校の授業で紹介され、Kindle Unlimitedにあったので購入。課題解決をどうやって取り組めば良いのかわからなかったので、参考にしたいと思っていた。whyを5回繰り返すことで、本当の課題が見えて来るということで、やってみると意外と使えると感じた。いろいろ書いてあったが、伝えたいことはシンプルにwhyを5回繰り返し、本当にこれが課題なのか常識を疑い続け、howに移るということ。普段なぜなぜ、と考えるのは根気がいるが、粘り強くやることで課題が見えてくるし、解決できる。

  • 問題が起きたら徹底的に原因を潰す事例集。とても参考になった。

  • 5W1HのWが全部WHYだった…読みながら「いつになったらいつとか何とか出てくるのかな〜」と思ってた…。

  • よくある「なぜなぜ」の話だけではなく、省人化や機械化の際の考え方、失敗の記録を付けることなど、色々と得るものはありました。

  • トヨタの場合、5W1Hの”W”は全てWhyである。
    あらゆる物事の表面的な原因に囚われず、根源的な原因である「真因」を追求するという姿勢。そして、その真因に対する徹底的なHowを講じる。

  • トヨト式の改善方法の紹介です。どの説明が5W1Hに、あたるのかがイマイチ分からなかった。
    が、改善などについて、5W1Hで考えるとヌケモレが少なくなるのではとほ思いました。

  • 問題解決の事例が「さわり」部分の考え方・アプローチ方法の紹介に留まっているのでツッコミどころ満載ではあるが(桃太郎に例えると「鬼に悩んでました。流れてきた桃から子供が生まれ、鬼退治できました」みたいな。え?問題の背景と物語の始まりと結果だけ?)、いろんなシーンで「5W1H」のフレームワークで着手の取っ掛かりを掴めますよ、ということなんだろう。

  • 同じ言葉でも、組織によって意味が違う。

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著者プロフィール

1956 年、広島県生まれ。経済・経営ジャーナリスト。/慶應義塾大学卒。業界紙記者などを経てフリージャーナリストとして独立。/トヨタ式の普及で有名な若松義人氏の会社の顧問として、トヨタ式の実践現場や、大野耐一氏直系のトヨタマンを幅広く取材、トヨタ式の書籍やテキストなどの制作を主導した。/一方でスティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾスなどのIT企業の創業者や、本田宗一郎、松下幸之助など成功した起業家の研究をライフワークとし、人材育成から成功法まで鋭い発信を続けている。

「2020年 『渋沢栄一・野村克也 各4冊ラックセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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