あちこちガタが来てるけど 心は元気! 80代で見つけた 生きる幸せ

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 156
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046058331

作品紹介・あらすじ

G3sewing (じーさんソーイング)という名前で、がま口バッグをミシンで縫い、Twitterやブログでネット販売している84歳、後期高齢者の男性の、老後の日々を明るく前向きに、有意義に生きるための生き方のコツを綴るエッセイ。
年金3万円、数々の病に見舞われて、一日のほとんどをベッドで過ごす日々が、ミシンと出会って激変! がま口バッグ作りが生きがいに。

妻であるB3(ばーさん)や、3人の娘、ネットに詳しい孫たちに支えられ、応援されながら、「お金がなくても、生きがいがあるから、日々幸せ」に暮らす様子は、人生後半の生き方の参考になります。

感想・レビュー・書評

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  • 認知症を背景に生きがいと生活設計も整うG3とB3
    御息女の協力の元、その裾野が広がりを見せる。

    人が生きて行くうえで甲斐が必要と痛感する。
    楽しみが仕事になるのとは別物というのは働く世代でも当然だが、認知の問題も抱えた世代が自立して生活環境を整えるのはもっと大変、幸運と強縁の賜物ではないかと思う。

    G3も働く世代の時には喧嘩別れで仕事が続かないということも持ち合わせた方だったと
    そこも人間らしい個性であり、人生終盤の生活ではそれも変化させられているようで愛らしい。

    見守る親族の皆様の温かな気持ちで満たされる一冊。

  • 何歳からでも新しいことを始められる、と背中をおされる本。
    82歳になって、ミシンを作って物を作るという生きがいを見つけたおじいちゃんの話。働くことや、娘さんや孫のおじいちゃんの思いに感動した。

  • まず驚いたのが年金の金額。世の中この様な人がたくさん居るのでは無いかと思うと怖くなったが、、、
    人はやりがいを見つけると、こんなにもイキイキと変われるものなのかと。そして親子関係もまた変わるんだなぁと考えさせられた。
    趣味があり、生きがいがあるという事の強さを感じる本だった。

  • 一言でいうとSNSがなければ実現しなかった、おじいちゃん(G3)のサクセスストーリー。病気がちでお金もなく生きる気力もなくなりかけたおじいちゃんが始めたがま口バッグはなかなかキュート。それをランニング姿のG3が作っているというストーリーに、人々は惹かれてしまうわけなんだなぁと思った。そこに至るまでには孫の助言や家族の協力、紆余曲折があり、最後まで楽しく読めた。

  • SNSでその存在を知り、図書館で予約してやっと回ってきた本。
    みなさんクリスチャンでらっしゃるからか、物の捉え方、考え方が自然に思いやりがあり、読んでいてとても心地よい。
    作り手であるG3がご高齢で、ご逝去されたらどうなるんだろう…と心配していたけれど、先のビジョンもしっかりされていて、後期高齢者の方の雇用や生きがいに繋げていきたいとのこと。
    現在のG3の存在を大切にしながら、G3 sewingのみなさんのまいた種子が大きく花ひらくことを私も楽しみに見守りたい。

  • いやー、感動的だった。私もテレビか何かでこの椿のがま口バッグは見たことがあって、かわいいなぁと思ったけど、図書館でこの本を見つけて、あ、あの人達じゃんとすぐわかったもんね。しかしこんなに家族に嫌われてきたじーさんだったとは。まぁうちのじじもそうだけど。うちも職人だから、死ぬまで仕事したいんだろうなと思う。毎日テレビばっか見て暇そうにしてるし。ほんとこの一家は親孝行だと思う。クリスチャンだったというのも驚き。宗教がこうやって生活に密着している人たちもいるのだな。家族全員が入らなきゃというのでもないところも良かった。ほんと、こういうみんなが幸せになれる働き方はいいものだ。

  • 自営業は年金が少ないとよく聞くけど、これは大変だなと改めて思った。職人気質なおじいちゃんが、世の中に必要とされることで元気が出るのは、読んでいるこちらも元気をもらえる。

  • 体が言うことを聞かなくなっても、生きるやりがいは奪ってはいけないの良い例。作る向こうにひとの喜ぶ顔が見え、張り合いになって行った良い例

  • まずはネーミングにセンスを感じる。
    G 3sewing!じーさんソーイング

    84歳のじーさんが
    椿の柄のがま口バッグを持つ写真
    〜すごく良いなあと思った。

    飾らない日常の写真を織り混ぜ、
    ミシンの修理をきっかけに
    じーさんの波瀾万丈な人生も振り返りながら、
    三女のkikiさんの目線で
    ここまでの道筋が、語られる。

    ki kiさんの息子さんがまたすごい!
    SNSで発信するというアイディアで、
    一気に時代の波に乗ったように思う。

    まさにwinwin
    一生懸命、ミシンでがま口バッグを作り、 
    生き甲斐にもなっている。
    家族みんなで取り組む姿、
    そしてそこには、
    がま口バッグを楽しみに
    待ってくれている人がいる。

    私にも何か見つけられるだろうか?
    自分が好きなことで、
    社会の誰かの役に立つ何か…

    SNSで話題になるのも、
    きっとこんな生き方したいなあという
    一つのモデルになっているからじゃないかな。

    150円の寄付を始めたり、
    高齢者の働く場所への展望など、
    自分たちだけの幸せで終わらせない
    このご家族がまた偉いと思う。

    こんな高齢者とそのご家族が増える社会、
    絶対に良いと思う。

  • 腕はあるけれど、人付き合いが苦手な頑固者、 G
    3に、おおらかなB3、4人のお子さんたちの家族の歴史から、ソーイングへの目覚め、お孫さんによるSN Sデビュー、笑顔でミシンに向かう毎日と、進む物語の温かさ。G3の地元・四日市市の書店で見かけ、つい椿の布の手作りしおり付きの方を買っちゃいました。
    2022年10月16日の中日新聞に記事が掲載されましたよ。

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著者プロフィール

84歳の元電気工事士の父(G3=じーさん)、80歳の母(B3=ばーさん)の幸喜(=後期)高齢者と50歳の娘の3人組のソーイングチーム。娘にミシン修理を頼まれたことをきっかけに、G3は82歳でミシンを始める。病気でほぼ寝たきりだったのに、ミシンによって職人魂がよみがえり、物作りが生きがいになる。材料費を捻出するため、孫のアイデアでTwitterにがま口バッグの写真をアップしたら、思いがけずバズって注文が殺到。体は衰えていくけれど、心が元気になったG3から一言。「今が、人生の中で一番幸せ」。

「2022年 『あちこちガタが来てるけど 心は元気! 80代で見つけた 生きる幸せ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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