- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046214287
感想・レビュー・書評
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一青窈さんが俵万智さんに短歌のつくりかたを教わる1冊。
独特な歌詞世界を紡ぐ一青窈さんが短歌を学ぶ姿勢が謙虚で貪欲で
そこだけ切りとって拾い読みしても、ぐっとくるものがある。
助詞の使い方、ことばの開き方(仮名か漢字かローマ字か…)
形容詞や副詞などの選び方、棄て方……。そういうあたりのことに興味が
あるひとにも、示唆の多い1冊。
高校の国語の先生だった俵さんの具体的な教え方が好いとも感じる。
既刊の『短歌をよむ』なども読んでみたくなった。
口語でさらりと読めるものが、すごく細やかな神経を巡らせて創られている
ことにドキドキする。
巻末:穂村弘との「吟行」も収録されている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「穂村 でもね、頑張って自由に書いているんですよ。ナチュラルに書くともうちょっとこう萎縮した感じになるんですよ。それを、これじゃダメダメまだびびってる、びびってるって思って、意識のフレームを外していっているわけで、やっぱり最初からそうなっているわけじゃないんです。」
短歌の作り方教えてください
俵さんの歌、好きなんだよね、実は。
あまりそんなに読んではいないんだけれど。
そして、あの一青窈とか~と思ったら読まないわけにはいかないじゃん。
結構楽しめました。
というのも、こういう異文化コミュニケーションじゃないけれど、違うジャンルの人たちの対談って、お互いを持ち上げて持ち上げて、おしまい、という印象があったのだけれど、そうじゃなくって、ちゃんと俵さんが先生で、一青さんが生徒なんだもん。
一青さんの短歌に対して、ガンガンダメだししていくさまが、とても、良かったです。
こういうの、面白い。
そして、そのダメだしに対しても一青さんがめげずにどんどん改作していって、最終的に出来上がるものがとても、素晴らしくなっていて・・・もともと才能はあるんだろうけれど、そういうの、気持ちよかったし、楽しかった。
私も短歌を作りたくなってきちゃった。
そうそう、更にこの本には思わぬところでほむりんが出てきて良かったなー。
後半に出てきたゲストの人に比べて、ほむりんが超喋っていたのが印象的でした。
良い本だった。
【9/13読了・初読・市立図書館】 -
確か数年前に雑誌『短歌』に連載された、一青窈が短歌を詠み、俵万智がそれを添削するというメールのやりとりによる短歌レッスン。本になってくれないかなあとずっと思っていたので、見つけた瞬間買ってしまった。
作詞に明らかな一青節が短歌でも炸裂。
この人の言葉に対する感性はやっぱりすごい、と思った。
すでに独自の言葉を持つ彼女が、「定型と仲良く」なる過程。
「これほど生々しい創作の実況中継はないかもしれません。」という俵さんの言葉にとても納得。
「そう!こういうことある!」と共感したり、それを軽々と乗り越えていく一青さんに驚いたり。
個人的にかなりためになったので★4つ。 -
2010.06.24. 一青窈の感性と言葉に対する真摯さって、いいな。俵さんとのメールでのやりとりで、ぐんぐん良くなっていく短歌たち。ほむほむも登場したりで、楽しい1冊。
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歌人俵万智と歌手一青窈の「短歌往復書簡」と、穂村弘との吟行会、斉藤斎藤との題詠会からなる本書。
読んでて、楽しかった…(^-^)
それと。
一青さんの感性というか目の付け所というか、表現のバラエティさに驚愕(大袈裟)しました。
推敲前の歌の「ざっくり感」がボブにはたまりませんでした。
短歌上達のポイントはたくさん詠むことのようだ(写真と同じです…反省)。往復書簡が進むにつれて、短歌っぽく(失礼)、そして、洗練されていくのが、読んでとれました。
なんだか、久しぶりに詠みたくなったぞー\(^o^)/
そんな感じにしてくれる本でした(^-^)