女性芸能の源流 傀儡子・曲舞・白拍子 (角川選書 326)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047033269

作品紹介・あらすじ

天の岩戸での天鈿女命の踊りに代表されるように、我が国の伝統芸能の根源は神楽より始まる。以後、芸能は中世まで宗教性を不可分にもっていた。仏教が支配階級の男性を中心とする一方で、庶民の願を叶える存在として、女性芸能者のはたした役割は大きかった。社会の底辺に生きつつも、人々に救いと娯楽を与え続けた女性芸能者たちを通じて、新たなる中世像を提示する。

感想・レビュー・書評

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  • 主に鎌倉〜室町の女性芸能に関する記述をまとめて考察した本。

  • 白拍子、曲舞などを体系的に解説。
    一つ一つを時代ごとに取り上げており、読み易い。

  • 中世の女性芸能者たちについて書かれた本。彼女たちは芸人であると同時に、宗教性もおびた存在だった。出雲の阿国については最後の方に記述がある。彼女を生む土壌となった時代の雰囲気をつかむのにこの本は良い。

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著者プロフィール

1934年、西宮市生まれ。滋賀県立大学名誉教授。石川県立歴史博物館館長。文学博士。専攻は日本中世史、日本女性史。文化功労者。2010年文化勲章受章。『日本中世被差別民の研究』で角川源義賞受賞。著書はほかに『中世に生きる女たち』『天皇と中世文化』『能楽のなかの女たち―女舞の風姿』など。

「2014年 『女性芸能の源流 傀儡子・曲舞・白拍子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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