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- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047033375
作品紹介・あらすじ
縄文遺跡から次々に見つかるイネの痕跡は、この時代、現代の水稲(温帯ジャポニカ)とは異なる熱帯ジャポニカの稲作が、多様性溢れる方法で営まれていたことを物語る。弥生時代に水稲が渡来した後も、水田稲作は一気には普及しなかった。日本人が稲作にもつ「見渡す限りの水田」というイメージは、近世以降推し進められた画一化の結果であることを明らかにし、縄文稲作の多様性がもつ意味を、今日的な視点でとらえなおす。
感想・レビュー・書評
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一般的な誤解はどこで植え付けられたのだろう(稲作は弥生時代から、弥生時代には耕作主体だった、弥生時代には一面の水田光景があった、現在のジャポニカ米がずっと主流だった…など)。安易なストーリーつくりをするマスコミ、それに影響受けた教育…
筆者は科学的手法で、先入観にとらわれず事実を積み上げていく。思い込みによる仮説も有害だと主張する。非常に腹に落ちる見解、思考法だ。
STAP細胞、新型コロナ、マイクロプラスチックなども学問のあるべき姿は崩れた。
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