- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005007202
作品紹介・あらすじ
おこわにチャーハン、なれずし、酒や餅…米には数多くの種類があり、世界のさまざまな地域で、その土地や気候にあった調理法や食文化を発展させてきました。イネの研究者であり、米料理の名人でもある著者が、世界のいろいろな米や、米料理を紹介します。米は日本的なモノ、という考えがガラッと変わる、おいしい話。
感想・レビュー・書評
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お米って日本とインドの2種類と思っていたから、もっとたくさんのバリエーションがあると知ることができた。
学術的なことだけではなく、食べ方、利用され方を軸につづられているところが面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
パスタに蕎麦、うどんにそうめん、ラーメン、冷麦。麺類も大好き
だけれど、1日1回は口にしないと落ち着かないのがご飯である。
炊きたてご飯の香りは幸せである。最後の晩餐なら、最高の
日本米で作ったおにぎりを食べたいっ!あ…涎が。
でも、日本で食べられているお米だけが米ではない。世界には
いろんなお米があって、いろんな食べ方をされている。それを
ジュニア向けに書いたのが本書。
ジャポニカ米とインディカ米の名付け親って日本人だったのね。
そんなことも知らずに毎日、モリモリとご飯を食べてました。
すいません。
冷夏でお米が不作だった時、外国産の米がまずいやらなんやら
と話題になったが、そもそも日本のお米とは特徴が違うのだから
同じように炊飯しちゃいけなかったんだよね。
それぞれの特徴を知って、料理別にお米を変えてみるとバラエティ
に富んでおいしく食べられそう。
残念なのは写真が少ないこと。出来れば数ページでカラー写真を
掲載して欲しかった。
おまけ。ジュニア新書なので中高校生向けなのだが、途中で和辻
哲郎の話が出て来てびっくり。中高生で読むか?和辻哲郎。私は
読まなかったよ。 -
新書文庫
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S616.2-ジユ-720 300361599
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米というものがこういうものだとは知りませんでしたね。大変面白かったです。
食物としての「米」植物の「イネ」両方のことが幅広い分野から面白いエピソードを交えて書かれています。
ただ、私は「きりたんぽ鍋」にしょっつるは使わないと思います。鶏のだしには醤油です。魚醤のしょっつるはハタハタの「しょっつる鍋」に使います。
それから 、米を炊くときの言い伝えは
はじめチョロチョロ なかパッパ
夕暮れ時には火を引いて
赤子なくとも蓋取るな
です。真ん中がないと真っ黒こげに焦げてしまいます。
米が世界中に広がった作物であること、種類がたくさんあること、短粒=ジャポニカ米 長粒=インディカ米というのはアメリカが品種を区別しやすいように作り出したやり方であることなど興味深かったです。人類とともに長い歴史をたどってきた穀物は文化とも結びついて複雑に動いています。
アフリカのグラベリマというコメも食べてみたいです。 -
616.2 サ 登録番号9507