宇宙137億年の歴史 佐藤勝彦 最終講義 (角川選書 465)
- KADOKAWA/角川学芸出版 (2010年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047034655
作品紹介・あらすじ
今から137億年前、熱い火の玉(ビッグバン)として生まれた宇宙。それ以前の宇宙はどんな姿をしていたのか。宇宙の現象を素粒子で解く「素粒子論的宇宙論」に基づき、宇宙創生の謎に迫るインフレーション理論を世界に先駆けていち早く発表した著者。湯川秀樹に憧れて入学した京都大学での若き日々、そして益川敏英、小林誠などノーベル賞科学者との出会いと共同研究など、研究の軌跡を辿りながら最新宇宙像に迫る「最終講義」全記録。
感想・レビュー・書評
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超新星爆発とインフレーション理論の 2 本立てではあるけれど、やはり主題は後者だろう。一般向けとして決して難度の低い内容ではないものの、今後の観測や理論の発展によってさらに色々なことが判るようになる期待が膨らむ (同時に判らないこともたくさん出てくるのだろうが)。
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インフレーション理論の佐藤勝彦先生が、最終講義として今までの研究を纏めて話したものに、一般向けにするためにいろいろ情報を付加した本です。
なるほど宇宙の初期はとても小さかったからそれに素粒子の理論をぶつけてみましたって話からインフレーションやマルチバースが生まれてきたのか。と判った風に書きましたが、量子力学が良く判ってないので、途中話についていけなくなることも多くて。
量子力学、さすがにもう一度勉強しなおさないと。 -
佐藤先生の「最終講義」本なので読んだ。超新星爆発の研究から素粒子論的宇宙論へたどった道筋が特に興味深かった。この分野の本としては、分かりやすさと正確さのバランスがとれている方だと思う。
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内容はもとより、講義内容をこれだけわかりやすく紙面に描きおこしたことに感嘆します。
とはいえ、専門的な内容がふんだんに盛り込まれているので、理解したとは到底言えません。
しかし、著者の熱い思いが文面の端々に感じられて、いっしょにワクワクしてしまうような一冊でした。 -
現代宇宙論のエッセンスがすべて詰め込まれているといっても過言ではあるまい。
佐藤氏のバックボーンにも触れられている。
やはり、グースに対する対抗意識みたいなものも感じられて興味深い。 -
流石に院生向け講義からの書きおろしだから少々手強いが、最終講義ということもあり自らの信念の表明のような内容で面白かった。
ただ一番印象に残ったのは「インフレーション」と「指数関数的膨張」というネーミングのセンス。
日本人の書く宇宙論の本では本著者の名前は頻出するが、海外の素人向け翻訳本ではあまり見かけないような気がする。
こういうところにそのセンスの結果が出てるような出てないような、モノづくりとマーケティングに対する重心の置き方に似ているような似ていないような(関係ないか、すいません)。 -
20110711 Amazonマーケットプレイス
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内容は楽しいのだが、ほとんど分からない。でも最後まで頑張って読みました。ふーっ。疲れました。人間の知能には限界があるのかしら。