災害とたたかう大名たち (角川選書 651)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047037083

作品紹介・あらすじ

地震・火事・水害・干魃・疫病……度重なる危機に大名たちはどう立ち向かったのか。幕府安定化に尽力した外様大藩・藤堂藩の記録を中心に、対応を読み解く。見えてきたのは、時に重い租税を課しながらも、有事には財政を傾けてまで行われる迅速な支援だった。藩主と領民との間に醸成された信頼関係は、財政強化による藩の自立の原動力となり、雄藩の登場によって、幕藩体制は終焉へと至る――時代の転換を読み解く、新視点!



【目次】

はじめに──災害からなにを学ぶか

第一部 行政としての災害復興

第一章 領民を救う藩
 1 安政大地震の直撃
 2 藩庫を傾けた復旧策
 3 藩経営の暗黙知

第二章 戦災からの復興
 1 中世の大災害
 2 復興と開発の時代
 3 藩の危機管理

第三章 藩公儀の誕生
 1 人工の町と村
 2 町の復旧
 3 村の復旧
 4 藩行政を支えた群像

第二部 災害が歴史を動かす

第四章 責務としての災害復旧
 1 天下人の思想
 2 藩の思想
 3 前期明君の登場

第五章 災害と藩の自立
 1 「国家」と「国民」の時代 
 2 災害が突きつけた難題
 3 後期明君の限界
 4 預治思想の終焉

むすび──流動化する国家 

参考文献

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    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001190742

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著者プロフィール

1958年愛媛県生まれ
神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了
学術博士
三重大学教育学部・大学院地域イノベーション学研究科教授

「2023年 『近世武家政権成立史の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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