構想力 (角川oneテーマ21 C 138)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047101173

感想・レビュー・書評

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  • 1

  • がっつり将棋の話
    同じことが何度も出てきて、これがこの人の「芯」なんだなと思った

  • 十七世名人が書いたのを続けて読んでみた。「大局観」より日本語はこなれてます。羽生さんより年上だけあって、「若手を育てるには」とかの教育論にも言及してます。礼儀=想像力だから、これがなってない棋士は強くなれないとか、言われてみればなるほど。劣勢になった時には,攻め、守りなんでもいいから相手よりいい部分を探してそこで差をつける、っていうのは「短所を直すより長所を伸ばせ」に通じます。これもキンドルの安売りで当たったケース。

  • 構想力を付けるには?

    →構想力とは先をイメージし、見通す力
    構想に必要なのは、知識、正確な状況判断、先を見通す正確な読み、時間の管理
    知識、経験、個性、流れから浮かんだ直感は9割正しい
    自分の力でどれだけ思考できるか
    常識外の考えとは自分のなかに集積した知識や経験という土台が築かれているからこそ生まれる
    夢や目標が構想力の基本であり、長期の目標は高く、短期の目標は低く
    正しい状況判断をするためには大局観が必要
    もし嫉妬心を覚えたらそれは自分に可能性があるからと考える

  • 棋士の谷川先生が書いた構想力についての本。
    なるほど、まさに先を見通し詰みまでの場面をデザインするという将棋のスタイルということで非常に参考になった。

    どんな世界でも知識や経験だけでなく、常識に捕らわれない柔軟な考えが必要なのだなと実感。
    羽生名人の大局観や決断力などもう一度読み直したくなった。
    これからも初心を忘れずに、自分としっかり向き合って自分らしさを築いていきたい。

  • 構想力に必要な要素として、知識・正確な状況判断・先を見通す正確な読み・時間管理などをあげている。
    棋士にとって0から構想することは比較的よくあること、だからこそこのような発想につながるのだろう。

  • 将棋を切り口に「構想力」を定義し、
    その必要性や高め方について述べた本です。

    角川oneテーマ21は谷川浩司さん以外にも、
    米長邦雄さんや羽生善治さんなど、棋士の著書が多いですね。

    一番印象的な箇所は以下。抜き書きです。

    ・形勢判断を行う際に私は、頭の中で盤をひっくり返してみることが
     よくある。相手の立場になって、あらためて形勢を見てみるのである。
     (P53)

  • 将棋はまったく分からないんのだけど、羽生さんや将棋を題材にしたフィクションは割と好きでよく読みます。というか一芸に秀でた人の話は面白いし、なるほどな、と思うことが多い。

    特別なことを言っているわけでなく、むしろ当たり前のことが多いんだけど共通していることは「その当たり前」を「継続」していること。その能力。

  • 谷川先生、大好きです!

  • 棋士の谷川さんの書いた本。

    「夢や目標が構想力の基本」

    いい言葉だ。


    相手を思う想像力が必要という部分に共感。

    礼儀、マナーができないのは
    相手への想像力が足りないから。

    プロと言われる人は、必ずと言っていいほど礼儀がしっかりしている。
    羽生さんは将棋盤に頭がつくと思うほど頭を下げると言う。

    恐るべし。

    テーマとは関係ない部分のが自分には刺さった気がする・・・

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著者プロフィール

谷川浩司(たにがわ・こうじ)
1962年4月6日生まれ  兵庫県神戸市出身
1973年 5級で若松政和八段門
1976年12月20日 四段
1984年4月1日 九段
 1983年、第41期名人戦でタイトル戦初登場にして名人位を獲得。21歳の名人は史上最年少記録。1997年、第55期名人戦で通算5期獲得で「十七世名人」の資格を得る。2002年、通算1000勝(特別将棋栄誉賞)達成。2012年12月から2017年1月まで日本将棋連盟会長。
 タイトル戦登場は57回。獲得は竜王4、名人5、王位6、王座1、棋王3、王将4、棋聖4の27期。棋戦優勝は22回。
 著書は「月下推敲」、「光速の終盤術」、「光速の寄せ」シリーズ、「光速の詰将棋」、「完全版 谷川流寄せの法則」(日本将棋連盟)など多数。

「2019年 『谷川浩司の将棋 振り飛車篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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