革命は恋のはじまり -2つの求婚と目覚める想い- (ビーズログ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047285156

作品紹介・あらすじ

革命により、最悪の出逢いをした"元"寵姫のナクシュデルと国防軍少尉のリュステムは、ケンカをしつつも互いを認め合う存在に。そんなある日、ナクシュデルはクレボス王太子から歓迎式典に誘われる。楽隊として参加するリュステムの勇姿を見られると喜ぶナクシュデルだが、リュステムはなぜか不満顔。しかもその場で、リュステムの縁談が浮上し…。

感想・レビュー・書評

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  • 革命によって後宮から出されてしまった少女が、自立して自分の道を選び、人生の伴侶も選んでいく物語。小田菜摘さんというと、歴史を絡めた大きな舞台の少女小説というイメージでしたが、こんなラブコメも書けるんだなあ。すごく面白かったです。ヒーローがいまどき珍しい純情真面目青年なのもいいけど、何より女の子が世間を知ってはいるけれど頑張る少女なのが、好感を持てる要因かな。近代、しかも西アジアが舞台というのも珍しい。

  • シリーズ第2巻。
    クレボス王太子レオンティウス殿下の歓迎式典と、リュステムの縁談話。1巻ラストにチラッと登場し、ナクシュデルに惚れたと思われるレオンティウス。積極的にアタックしすぎ(笑)プロポーズ紛いの発言も……あ、これがもう一つの求婚か!そしてアブデュルの、空気を読まない発言にも驚かされた。王太子の前で何を言ってるんだお前は!(笑)上記二つがインパクト強かったです。個人的に、リュステムが楽隊として活躍する挿絵がなかったのが残念。代わりに、サドリ大統領が出て嬉しかった。おっさん良いよね!万歳!(笑)

  • サブタイトルは誰がつけたんだ?
    編集の責任か?
    匂わせて、ほのめかしはあっても、ちよっと違うよネ
    とつつきたくなる話だったが、物語は悪くなかった。
    元気で気の強い雑草系の娘の、厚かましいほどの鈍感ぶりの性格は、読者によって好みが別れそうだが、
    リシュテムの上手く伝えられない気持ちがニマニマと楽しく、
    p20のテレるリュステムに、ニヤける。

    ハンカチ返すの返さないのって、ほんわかした甘やかさは、焦れったいが大好きだ。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-2674.html

  • 『革命は恋のはじまり』第2巻。

    副題にあるように今回はナクシュデルとリュステムの両者に縁談話が…。と言ってもナクシュデルは縁談ではないわなぁ~。例え話みたいなもんでしょうか。

    リュステムは王子様の積極性を見習った方がいいよ(笑)ハンカチを理由に会う約束も良いですが、もっと直接的な行動に出ても良いのではwwナクシュデルも自分の気持ちを自覚しましたし、リュステムも父親に認めてもらえるよう頑張れ!そしてもっと積極的に!!(笑)お互い好きあっているんだから。次巻に期待しておこう。
    そりゃそうとハディジェ(特に言いにくい名前ww)の性格の悪さに小田さんが書く悪役をみた気がします(笑)

  • 2つの求婚ってサブタイトルなんだけど、実際は縁談1つに思わせ振り発言1つで、誰も求婚しとらんがな、なシリーズ二冊目。そして、ナクシュデルとリュステムの距離感は実は変わってないような。リュステムはレオンティウスさん(←笑)の行動力を見習えと言いたい。ハンカチは乙女アイテムだと思うんです。まずはリュステムが自分から押す気概を見てみたい。このままじゃ、先にナクシュデルが告っちゃいそうだからな。

  • 2巻目。サブタイトル通り、ナクシュデルとリュステムの両方に縁談話(ナクシュデルの方は話に出たってくらいですが・・・。)が持ち上がってます。

    ナクシュデルもリュステムもお互いに好きだっていうのは、周りにはバレバレなのに、本人たちだけまだ伝わっていないと思っているのがもどかしいです。言えばいいのにって感じ。ところどころでリュステムVSレオンティウスで火花バチバチもちょっとにやついちゃいました。

    一番好きなシーンは、やっぱり、2回の暗殺未遂事件のあと、リュステムが怒りのあまりに言ってしまった、「他のやつらがどう思っていようと、こいつは俺にとって大切な人間なんだ!」っていう言葉。言った本人は気付いてなさそうですけど、立派な愛の告白ですよね。

    リュステム父を説得して、ちゃんと愛の告白ができたらいいね。

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著者プロフィール

埼玉県出身、佐賀県在住。「平安あや解き草紙」「なりゆき斎王の入内」シリーズをはじめ、数々の人気シリーズを執筆。その他の作品に『西陣あんてぃく着物取引帖』『お師匠さまは、天神様』『後宮の薬師』『掌侍・大江コウ子の宮中事件簿』などがある。

「2023年 『華は天命を診る 莉国後宮女医伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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