なりゆき斎王の入内 ~その正体、さらにも言わず~ (ビーズログ文庫)

著者 : 小田菜摘

• KADOKAWA/エンターブレイン (2014年8月11日発売)

感想・レビュー・書評

[todoさんの感想 · 2014年8月22日]

新しいキャラもいろいろ登場して、なかなか中身の濃い第２巻。
前巻は古事記引用で（今回も出てきたけど）この巻は「続日本記」だったけど、これあまりにもマイナーすぎませんか（笑）

暁が塔子の寝顔をのぞきこむシーンは艶っぽくてよかった。
髪が扇のように広がるなんて、平安女性でしかできないことだし。
見ている暁は中学生男子みたいだったけど（笑）

えせ日本史好きとしては、ツッコミどころがありすぎるんだけど、それはいちいち言っても仕方がない。でも、誤字脱字が多すぎるのはいただけない。
そんなこんなでひっかかるところは多かったけど、でもやっぱりおもしろかった。
次巻は舞台が熊野だそうなので、ますます楽しみ。

著者プロフィール

埼玉県出身、佐賀県在住。「平安あや解き草紙」「なりゆき斎王の入内」シリーズをはじめ、数々の人気シリーズを執筆。その他の作品に『西陣あんてぃく着物取引帖』『お師匠さまは、天神様』『後宮の薬師』『掌侍・大江コウ子の宮中事件簿』などがある。

「2023年 『華は天命を診る 莉国後宮女医伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」