堕落の王 (ファミ通文庫)

著者 : 槻影

• KADOKAWA/エンターブレイン (2015年12月26日発売)

作品紹介・あらすじ

男の名はレイジィ・スロータードールズ。かつてしがないサラリーマンだった彼は死後、異世界に転生し悪魔のクラスを得るが、自堕落に過ごし続けいつしか怠惰を司る魔王になっていた。その彼に「反旗を翻した暴食の王ゼブル・グラコスを討滅せよ」と大魔王の勅命が下る。だがベッドからピクリとも動かない怠惰の王レイジィ。そんな魔王の代わりに臣下である強欲のデジ、色欲のミディアが暴食の王の討伐へと向かうが――!?　欲望渦巻く堕落転生ファンタジー!!

感想・レビュー・書評

[worldyさんの感想 · 2021年6月10日]

七つの大罪を世界観に組み込んだ作品。
怠惰は怠惰ゆえに怠け、傲慢は傲慢ゆえに驕り、憤怒は憤怒ゆえに怒る。
作者のワードセンスがかなり上手

キャラクターそれぞれが七つの大罪の一つを信条として掲げており、それゆえの気持ちの違いや思いを描いていて話としてとても面白かった。

戦う・ハーレムだけのなろう小説に飽きた人におすすめ

[disktnkさんの感想 · 2016年2月5日]

究極のぐうたら。暴食とか色欲とかそういう欲をシステムのように定義した世界観がゲームチックで、特に堕落を極めた先にあるものの解釈が面白かった。余裕ぶっこいてた魔王があれよあれよと形勢逆転される様は、他にはない俺TUEE系で、読んでて楽しかった。イラストは絵そのものは嫌いじゃないけど、ちょっとうるさい。

著者プロフィール

さまざまなWEBサイトで執筆し、『小説家になろう』で2015年4月に四期期4位を獲得した『堕落の王』が書籍化。『誰にでもできる影から助ける魔王討伐』で、第1回カクヨムコンテストファンタジー部門で大賞を受賞。

「2018年 『誰にでもできる影から助ける魔王討伐4』 で使われていた紹介文から引用しています。」