冬のオペラ (あすかコミックスDX)

著者 :
  • KADOKAWA
3.00
  • (1)
  • (0)
  • (16)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 32
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (137ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048535502

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2013.8.29再読 処分

    名探偵巫弓彦シリーズ。
    冬の京都へ旅したワトソン的存在・姫宮あゆみが、大学の研究室で教授が殺害される事件に遭遇する。
    カーテンの無い窓からはザイルが垂れ下がり、地面には被害者の服が脱ぎ捨てられていた。
    外出中で誰もいないと思われていた密室状態の研究室で、どのように教授は殺されたのか…という謎。
    春蘭の話で出てきた女性が、大学講師として再登場する。
    ストーリーの流れ的に犯人が容易に分かり、それ故トリックもこれしかないとすぐ分かるのだけれど、面白く読めた。

  •  名探偵巫弓彦を主人公とした短編ミステリが3作。最初の2作はごく短いもので、日常におけるちょっとした謎を扱っている。語り手が高校を卒業して就職したばかりの女の子と言うこともあり、雰囲気は円紫シリーズそっくり。敢えて、あれとは別のシリーズものにする理由があるような気がしなかった。

     が、短編集の表題作である「冬のオペラ」になると、ちょっと雰囲気が違った。京都を舞台とした殺人事件である。京都の描き方などがいかにも北村薫なのだけど、事件そのものの不可解さとか、裏にある絶望感のようなものが、たしかに他のシリーズでは書けないようなものを感じさせる。

     ある意味実に「らしい」、だからこそ「らしくない」作品であった。
    2005/3/26

  • にんじんの親分って表現が面白かった。

  • 「冬のオペラ」の漫画化作品。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北村薫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×