- Amazon.co.jp ・マンガ (137ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048535502
感想・レビュー・書評
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2013.8.29再読 処分
名探偵巫弓彦シリーズ。
冬の京都へ旅したワトソン的存在・姫宮あゆみが、大学の研究室で教授が殺害される事件に遭遇する。
カーテンの無い窓からはザイルが垂れ下がり、地面には被害者の服が脱ぎ捨てられていた。
外出中で誰もいないと思われていた密室状態の研究室で、どのように教授は殺されたのか…という謎。
春蘭の話で出てきた女性が、大学講師として再登場する。
ストーリーの流れ的に犯人が容易に分かり、それ故トリックもこれしかないとすぐ分かるのだけれど、面白く読めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
名探偵巫弓彦を主人公とした短編ミステリが3作。最初の2作はごく短いもので、日常におけるちょっとした謎を扱っている。語り手が高校を卒業して就職したばかりの女の子と言うこともあり、雰囲気は円紫シリーズそっくり。敢えて、あれとは別のシリーズものにする理由があるような気がしなかった。
が、短編集の表題作である「冬のオペラ」になると、ちょっと雰囲気が違った。京都を舞台とした殺人事件である。京都の描き方などがいかにも北村薫なのだけど、事件そのものの不可解さとか、裏にある絶望感のようなものが、たしかに他のシリーズでは書けないようなものを感じさせる。
ある意味実に「らしい」、だからこそ「らしくない」作品であった。
2005/3/26 -
にんじんの親分って表現が面白かった。
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「冬のオペラ」の漫画化作品。