依頼は殺しのあとに (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年5月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048666220
作品紹介・あらすじ
勤務中に血を吐いて倒れるまでブラック企業で働いていた青年・南は、退職後、「楽をして生きる」をモットーにして、裏社会の団体から小金をせびって暮らしていた。ある日、霊感商法の団体から金をせしめてホクホクしていたところを怒り狂った暴力団に囲まれてしまい、命の危険を感じて絶望するのだった。だが、その窮地を一人の男に救われる。冴えない風貌の彼は、南を勧誘する-。「兄ちゃん、掃除って興味ある?にこにゃんハウスクリーニングで働く気はないか?」
感想・レビュー・書評
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そんな仕事…!
なさそうで、ありそう。
読み物として面白く読めました。
ルミノール反応って削ったら出ないのかな?
削りカスも気をつけないといけないだろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
企業の弱みを探っては小金をゆすり取っていた『南』は、霊感商法の団体から金をせしめたところを暴力団に囲まれる。その窮地に現れたさえない風貌の男が声を掛けてきた。
「兄ちゃん、掃除に興味ある?」
以前に自殺や事件があった部屋を掃除する業者をテレビで見たこともあるし、タイトルからもそんな感じだろうと。もちろんそこは、部屋主様は法的にしかるべき手続きの上、退去してもらった後の部屋の掃除だったのだが、こちらはそちら込のがっつり違法操業である。
やむ負えない事情で裏社会の掃除会社『にこにゃんハウスクリーニング』に就職する羽目になってしまった『南』の悲喜こもごも・・・というか、やむ負えない事情というのは他にもあり、会社周辺に渦巻く不穏な動きなど、誰が敵で誰が味方か!などというけっこうスリリングな展開で楽しめた。主人公以外の面子も良い味をだいしているし(7番は伊坂幸太朗の書く話に出てきそうでお気に入り)、他の人物に焦点を当てた話も読んでみたくなる。
にこにゃんがこのメンバーで経営を続けられそうなので良かった(良くはないのか?)。 -
以外といりくんだ設定だった。面白いけどなかなかすすまなかった。
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途中、「お?おお?」と期待しかけたけど、結末は割とあっさりすんなり。
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序盤はあまり面白くなかった。文章はあまり上手くは感じられず、もうひとつ乗り切れない。そんな感じで。
中盤から背後で何か動いているのが見えてきて、見えている状況の裏を読んだり、誰が味方で誰が敵で、みたいな流れになって面白くなっていきました。
全体としては及第点かも。
それにしても、ブラック企業から裏稼業へみたいなパターンて増えましたね。