愛人恋鎖 (B‐PRINCE文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.75
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本棚登録 : 23
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048666633

作品紹介・あらすじ

親友の想い人・鬼柳の素性を知るために尾行していた珠貴は、追いかけた先で、裏取引の現場を目撃してしまう。見つかった珠貴は拉致され、裏社会の実力者だった鬼柳の監視下で半ば強制的にある会員制バーで働くことに。鬼柳は珠貴を気に入り、ことあるごとに淫らな悪戯を仕掛けてきて…。次第に鬼柳に惹かれ、親友との友情と自分の恋心の間で苦しむ珠貴。しかしその矢先、ある事件が起こって…?愛欲と陰謀のハードラブ。

感想・レビュー・書評

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  • 裏社会の実力者に無理矢理愛人にされちゃう重い話かな…と思ったら、案外甘くてライトな読み心地でした。
    小路龍流センセのイラストがステキで楽しめました。

    火事で部屋とバイトを同時に失ってしまった珠貴が、裏社会の実力者である鬼柳にロックオンされ、監視下で会員制バーで働かされるというわりとありきたりな展開ですが、キャラ立ちのよさがひと際光っていました。
    珠貴がただの流され系じゃなくて、反抗心がものすごく旺盛で言いたいことをズケズケ言ってしまう怖いもの知らずな子で、生き生きと描かれていて魅力がありました。
    はねっ返りで、ハラハラさせられるけど可愛い性格です。

    鬼柳も最初は怖い非道な男かと思ったら、ひと目惚れ執着が甚だしく俺様だけど、相手の気持ちをちゃんと読むことができる大人で安堵。仕事では非情なのに珠貴には甘すぎるところがニヤつけます。

    ただ裏社会ものとして読むと、いまひとつなところがあれこれありました。想定内の出来事のみであっといわせる意外性が足りなかったのが残念。会話以外では特徴に欠けていたので、もっとインパクトある濃い演出があればよかったのにと惜しい気持ちに。

    それでも鬼柳と珠貴のやりとり、Hまでの攻防戦は面白くて、ありがちな設定なのに最後まで引っ張られてしまいました。

  • ▼あらすじ
    親友の想い人・鬼柳の素性を知るために尾行していた珠貴は、追いかけた先で、裏取引の現場を目撃してしまう。見つかった珠貴は拉致され、裏社会の実力者だった鬼柳の監視下で半ば強制的にある会員制バーで働くことに。鬼柳は珠貴を気に入り、ことあるごとに淫らな悪戯を仕掛けてきて…。
    次第に鬼柳に惹かれ、親友との友情と自分の恋心の間で苦しむ珠貴。しかしその矢先、ある事件が起こって…? 
    愛欲と陰謀のハードラブ。

    ***

    表紙のダークな雰囲気や裏社会という単語を見てきっと殺伐した内容なんだろうと想像してたんですが、蓋を開けてみたら結構甘めのテイストで吃驚(笑)
    攻めに至っては割と初っ端から受けに甘々で、甘々好きな自分としては嬉しい誤算でした(笑)

    それに受けも受けで表紙だけ見るとちょっぴりやんちゃの入った可愛い系な感じですが、これがまた見た目に似合わず度胸があって男らしい性格をしており、攻めに堂々と毒づいたり敵に噛み付いたりするシーンが度々あるのですがそのやり取りが面白くて笑えます(笑)
    彼なら本当に闘える愛人になれる気が…。

    ただ、珠貴と純の親友設定が薄かったので、珠貴が親友を裏切っていると苦悩する場面でも説得力が無いというか、全体的に薄っぺらく感じられてイマイチ感情移入出来ませんでした。
    もっと二人の関係を掘り下げてくれれば、より作品に現実味が出たと思うのでとそこだけが残念です。

    ですが先述した通り、全体的に甘めのテイストで裏社会モノにありがちな読み難さなども無い為、最後まで安心して読む事が出来ました。

    とりあえず、執着心と独占欲が強い傲慢な攻めと、芯が強くて物怖じしない勝ち気な受けが好きだという方は読んで損は無いかと思います。
    二人のやり取りも面白いので必見です(笑)

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