汐汲坂のカフェ・ルナール (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年5月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048666732
作品紹介・あらすじ
横浜元町の汐汲坂と呼ばれる坂の途中に店を構える喫茶店「カフェ・ルナール」。アンティーク調の家具とレトロな雰囲気溢れる店内で、美人店長こだわりの美味しい紅茶が飲めると評判のこの店には、一つの不思議な噂があった。それは、訪れる客の悩みを聞き、謎を解く趣味を持った美人店長が人間ではなく「狐」だという噂-。菱川春明もそんな不思議な店を訪れることになった悩み多き大学生である。彼はこの喫茶店の店長と出会い、その不思議な魅力に惹かれていくことになるのだが…。
感想・レビュー・書評
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謎解き自体はそんなに複雑なものではなかったけど、まあまあ面白かったかなー。おいしい紅茶飲みたいなー
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諸事情で苦学生となった主人公。
悩みを解決してくれると噂の喫茶店の店長を訪ねてみた。
きちんと順序立てていけば、不思議な事は何もない。
…はずなのですが、最後まで不思議な謎がひとつ。
これは前店長がどういう存在なのか、で
解ける謎ではありますが。
連続短編4話で、最後には店長の謎も。
ある意味個性豊かな登場人物達でしたし
読みやすかったです。 -
自分は狐の化身、と名乗るオーナーが経営する一風変わった紅茶専門店・ルナール。
彼女に恋した主人公は、彼女が本当にキツネなのか、疑いながらもお店に通います。お店から外に出なくなったオーナー自身が抱える謎など、最後はファンタジー色が強くなりますがまぁ、それもありかな、と思える作品です。 -
動物がいっぱいでてくる。
全体的に可愛い系。謎や推理は弱くオチについてはちょっと肩すかし。狐物語を読んでみよう。 -
鎌倉の「ビブリア古書堂」とか、京都の「珈琲店タレーラン」的な感じの横浜の話。内容はともかく、他の方も書かれてるが、ランドマークタワーから桜木町に行くのに電車乗り継いでの記述には、私も思わず「なんでやねん!」って突っ込んでました。どうでもいい部分だけど、余りに地理的に無知だと、他の所も実際の場所を舞台にしているのに記述が疑われて、本題には関係ないところから白けさせますね。
話は、まあ、普通のライノベでした。 -
【不思議に満ちた喫茶店と横浜元町を舞台におくる、
心温まる謎解きティータイム】
横浜元町の汐汲坂(しおくみざか)と呼ばれる坂の途中に店を構える喫茶店「カフェ・ルナール」。店名は「狐物語」の主人公・ルナール狐を由来としており、アンティーク調の家具とレトロな雰囲気溢れる店内で美人店長こだわりの美味しい紅茶が飲めると評判のこの店には、一つの不思議な噂があった。
それは、訪れる客の悩みを聞き、謎を解く趣味を持った美人店長が人間ではなく「狐」だという噂――。
菱川春明(ひしかわはるあき)もそんな不思議な店を訪れることになった悩み多き大学生である。伯父の薦めにより春明も自身の悩みを聞いてもらおうとこの店を訪れるのだが……。 -
作品自体は悪くないんだけど、ちょっと問題があるので評価は辛めにしました。
まず誤植が多い。名前の間違いや助詞の間違いも多いし、おそらく修正したんだろう箇所が、中途半端に残ってしまっている箇所まであります。ここまで誤植の多い本はあまり見ませんね。
次に、本書は横浜のみなとみらいから山手あたりまでが舞台なんですが、作者は実は横浜をあまり知らないのかなと思わせる文章があります。「ランドマークタワーから電車を乗り継ぎ、最寄駅であるという桜木町駅に着いたのは、そろそろ十二時になるか、という頃合いであった。」。横浜在住ならわかりますが、ランドマークタワーから桜木町駅に行くのに電車に乗る人はいません。最寄駅ですから。この文章でなんだか醒めてしまいました。
これは編集のミスですね。雰囲気は悪くない作品なだけに、すごく残念です。