- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048672108
感想・レビュー・書評
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髭を生やそう
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『イッカク』をめぐる南北商館の対立にやっと決着。
南北に挟まれたロレンスは一体どうなるのかと思っていたが、ホロの冷静さとコルの純真さから自分を取り戻し商売に挑めたみたいでよかったよ。
それでも役割を果たすだけで、まともね商売に参加できていなかったな。
まあ、色々あったがエーブを追っかけた動機の情報は手に入れられたみたいだから、万事、問題なしといったところだろう。
次は海を渡るみたいだけど、ホロとコルは海は初めてだと思うが、どんな反応かな。
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それにしても川下りの銅貨のトリックがこんな結果を生み出すとは思わなかった。
通常とは異なる前提条件で考察を行うと得られる結果も異なってくることには驚いた。
この世界でも脱税は重罪のようだ。それにしても交渉材料にするだけで告発はしていないのだから、商人という存在は度し難いな。 -
狼と香辛料〈9〉対立の町(下) (電撃文庫)
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上下巻に分かれていたせいか、全体的にやや延ばされていた感じがした。久しぶりに緊迫した展開で良かったんだけど、もう少しギュッと濃くしてほしかったかな。
コルが想像以上に良い働きをしていたのが好印象。甘々な会話ばかりも疲れるし、ちょうど良い刺激になった。これからの旅も楽しく読めそう。
あと、前々からこの作品での会話は捻りまくっててストンと頭に入ってこないなぁと思っていたので、この巻から理解することよりもポンポンと繰り出される掛け合いのテンポを楽しむことにしたら、今までより気楽に読めて悪くなかった。商売に関わる会話はじっくり読まないと置いていかれるけど(読んでいても置いていかれる…)、ホロとロレンスの会話は紐解くとイチャイチャしてるだけパターンも多いから、雰囲気を楽しめれば良いのかなと。
いつものことながら、商売のカラクリが分かったようで分かってないので、どこかで解説を読むことになるだろう、、もう少し頭を柔らかくしたい。さて、次エーブに会えるのはいつになるのか… -
久しぶりに、とても商人っぽいエピソードでよかった!と言っても頭を巡らせて儲けをかっさらう話ではなく、組織や権力の中でどう動くかっていう、生々しさがこのシリーズらしくて良かった。そもそもこのシリーズはずっと、大切なものをわざとらしく愛の前に割り切ってしまうのではなく、葛藤したり欲深くなったりしながらきているところが魅力だと思ってるので。
続きもたのしみー!! -
行商人ロレンスと狼少女ホロの旅物語
下巻と言うことで、前作の続き
商館の主や元貴族の大商人を相手にロレンスが四苦八苦しながらもあきらめない姿はとても格好良かった
ただ、最後の敵が君か…って感じで何となく物足りない
ロレンスを巡るエーブとホロのあれこれが結構楽しめる -
ケルーベの町で陸揚げされたイッカクをめぐり、騒動に巻き込まれるの巻、後編。