キノの旅〈12〉the Beautiful World (電撃文庫)
- KADOKAWA (2008年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048672634
作品紹介・あらすじ
そして、すぐに、キノとエルメスは大きな病院の前にさしかかった。玄関ドアの前に、数人の看護婦が見送りをするために並んでいた。さらに、一台の黒塗りの車が道に止まっていて、運転手がそのドアを開けるところだった。車の後ろにエルメスを止めて、キノはその光景を眺める。やがて、祝福の声に包まれて、病院から夫婦が現れた。若い二人は顔に笑顔を浮かべながら、夫の方は大きな鞄を、妻の方は、小さなバスケットをその手に抱いていた。夫婦はお世話になった看護婦達に何度もお礼を言って、幾人かと笑顔で抱き合った。(プロローグ「幸せの中で・b」)他、全16話収録。
感想・レビュー・書評
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切なくてきれい
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注:残酷・暴力的な描写が(少ないが)あるので、学校図書として置くかどうかは慎重に(例:人間の頭部に銃弾が当たり、顎から上だけが吹っ飛ぶ、脳が飛び散る等)
内容:
「「ひとつの国に滞在するのは3日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。」
ベストセレクション、コミック・アニメもあり。
第12巻:
「あなたが泣いたり あなたが怒ったり あなたが憤ったり あなたが憎んだり あなたが叫んだり あなたが苦しんだり あなたが悲しんだり あなたが絶望したり あなたが決意したりすることは― あなたが正しいことの証明にはならない。」 -Everybody Has the Right to Make Mistakes.-
発売日:2008年10月10日
登場人物:キノとエルメス、シズと陸とティー、師匠と弟子
もくじ
●プロローグ「幸せの中で・b」
●第一話「正義の国」(複数主人公)
●第二話「悪魔が来た国」
●第三話「求める国」(複数主人公)
●第四話「日時計の国」
●第五話「努力する国」(師匠のお話)
●第六話「続・寄付の話」
●第七話「手紙の話」(シズのお話)
●第八話「賭の話」
●第九話「徳を積む国」
●第十話「雲の前で」(フォトのお話)
●エピローグ「幸せの中で・a」
●あとがき -
2022.11.3 読了
相変わらず面白かった!
オチが読めた話、オチがゾッとした話
面白かったでーす -
考え方を変えられなかったんだね。
そして私たちも、考え方を変えられないまま滅ぶのかもしれない。 -
読んだ
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明るい国、暗い国、面白い国、重苦しい国や、その道中を、キノ(や、その他旅人)が旅する短編集。
話によっては、心が痛んだり、深く考えさせるものもありました。しかし、倫理的だったり、哲学的な気味の悪さみたいなのをうまく表現できていて、話に引き込まれました。
例え方が下手かもしれませんが、話によっては道徳の教科書のようなものもありました。
あとそういえば、あとがきが珍しく真面目(?)でした
ちなみに僕は「徳を積む国」が一番お気に入りです。 -
個人的には、本作は倫理学や政治哲学の問題集ではないので、ちょっと気の利いた寓話としてたのしめればよいというスタンスで読んでいるのですが、じっさいには多少ストレスを感じてしまうことがあります。そんななかで、第二話「悪魔が来た国」は、それこそ各地の民話にも見られるような定番の物語ですが、このシリーズらしいテイストにしあげられていて、好感をいだきました。
なお、カバー裏には「寄付の国」があります。 -
ライトノベル