[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.82
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本棚登録 : 1355
感想 : 191
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048682695

感想・レビュー・書評

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  • どんでん返しがあるとのことで頑張って最後まで読みましたが。。

  • 途中まで特に何事もなく物語が進行し、普通に映画を作って終わるのかと思ったが、最後にやられた・・・

    ヒロインの突拍子もない行動にとても恐怖心を抱いてしまった。
    天才の行動は理解できない分恐ろしい。

  • 芸大の役者コースの主人公が「天才」の撮る映画にある理由から参加することになる、というストーリー。
    しかしこの「天才」が正に「天才」なのである。

    まだ野崎まど作品はこれで二冊目だが、一章が、つまり掴みがものすごく上手い。というか構成が上手いのだろうか一気に読ませてくる力が半端ない。
    内容はライトなSFというか、ある特異な現象の多少の理由付けのようなものはあるが、あまり深く掘り下げているものでもないので、どちらかというと単に魔法のようなものと割り切った。

    一つだけ気になるのは、監督が「試したいことがある」と言ってやった行為の理由が語られずじまいだったことである。

  • 自主制作映画に役者として出ることになった芸大生。
    監督は天才と言われる天然系美少女。
    リア充爆発系の青春ライトノベルかと思いきや,後半になるにしたがってサイコな雰囲気。
    衝撃すぎる結末で読後に唖然としたが,冷静になると色々と元ネタがわかるような・・・。
    一気読みでおぉすげーって楽しむには最適。

  • 野崎先生作品は結構気になるものが多いので、デビュー作の
    こちらも読んでみました。

    うーん、ホラーとかな評価もあるようですが、SFっぽいです。
    そういえば「野崎まど劇場」も往年のSF作家様のような印象でしたが
    これもそんな感じ。

    そんなこんなで、この作品も例に漏れず往年のSF作品などが
    好きかで評価が分かれるかも。
    結構この作品は純文学風+ラノベな印象も受けたんですが、
    以前読んだ「小説家の作り方」に比べ後味がイマイチなので
    評価低めです。
    トンデモ展開の後は気持ちよいほうが良いので。

    あと、物語のキモの大事なところがすっとばされてる気がするので。

  • 映画製作のお話。
    大学生がワイワイ楽しく映画を作る話かと思ったら全く違った。
    このお話では天才が出てくるが、どのように天才かというのはあまり掘り下げられない。抽象的な説明が多く、説得力を求める人には合わないだろう。
    ただし、これはどちらかと言うと天才ではなく得体の知れないもの。ある意味での神様なので問題ないと思う。
    それと文章から得体の知れないものと対峙した時の興奮や緊張などの雰囲気がしっかりと出ていて惹き込まれるのでむしろ良い。
    登場人物ひとりひとりの性格にあまり意味はなく、物語を楽しく読み進めるために設定されたようだと思う。
    荒唐無稽な設定や、無意味なボケのやり取りなど正にライトノベルなのでそれを前提とした上で読むべき。

  •  天才こえー。いわゆるライトノベルなんだけれども、ライトノベルでしかかけないものなんだけれど、怖い。
     これは小説だからできることだなぁ。アニメ化とか実写化したら……見たい(笑)

  • ハヤカワのknowから入りましたが、デビュー作からぶっ飛んだ作品とは思いませんでした。大学生の映画製作小説からやがては天才・最原最早のサイコミステリへ。「天才とはそういうものだ」をまさに体現した作品。

  • 『2』を読み終わった後に『[映]アムリタ』を読んだので
    読み方としては間違ってるのだけど、
    遡るような読み方をしたことで、
    『2』というのはこれまでの野崎まど作品の集大成というより
    『[映]アムリタ』→『2』という流れをなす一つの幹があって、
    他の著作はその根幹から付随した枝葉という位置づけなんだろうな
    という思いを持った。

    それくらい作品構造としては、
    『[映]アムリタ』と『2』は似通っていると思った。

    主演男優が物語の語り手で、天才映画監督・最原最早が作る
    映画という概念を覆す映画の撮影にまつわる話が展開され、
    出来上がった映画がどう作用していくのかという展開は
    2作ともほぼ同じ。

    唯一と言っていい違いは最原最早の描かれ方で
    『[映]アムリタ』ではどちらかというと
    天才的な悪魔という扱いなのに対し
    『2』では母という側面が大きいように思う。

    そこがちょっと読後感の違いを生んでいるような気がした。
    こっちはちょっと後味が悪い終わり方だったけど、
    『2』は未来につながるというような終わり方だった。

  • 映画つくるよっていう青春小説かと思ってたらとんでもないSFホラーでした。うはー。

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著者プロフィール

【野崎まど(のざき・まど)】
2009年『[映] アムリタ』で、「メディアワークス文庫賞」の最初の受賞者となりデビュー。 2013年に刊行された『know』(早川書房)は第34回日本SF大賞や、大学読書人大賞にノミネートされた。2017年テレビアニメーション『正解するカド』でシリーズ構成と脚本を、また2019年公開の劇場アニメーション『HELLO WORLD』でも脚本を務める。講談社タイガより刊行されている「バビロン」シリーズ(2020年現在、シリーズ3巻まで刊行中)は、2019年よりアニメが放送された。文芸界要注目の作家。

「2023年 『タイタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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