ヴァンダル画廊街の奇跡2 (電撃文庫 み 18-2)
- アスキー・メディアワークス (2010年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048685474
作品紹介・あらすじ
父の遺志を継ぎ『誰かの心の中の絵』を描くため、世界を旅するエナたち『ヴァンダル』一行。しかしそんな彼らをあざ笑うかのように、過激派の反政府組織『DEST』が絵を用いたテロ活動を実行に移し始める。絵を単なる政治闘争の道具にする彼らを許せないエナたちは、それを妨害するために奔走するが…突如として彼らの前に現われた、殺されたはずの『DEST』の指導者UMAを名乗る少年は…エナと似て非なる光を宿した、赤い『眼』を持っていた-!!第16回電撃小説大賞"金賞"受賞作第2弾、努濤の新展開。
感想・レビュー・書評
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面白かった。でも1巻のような優しい物語が減ってしまった感じ。
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刺青だってアートです! それはともかく、「ヒロインと同じ力を持つ(?)」お約束の宿敵登場で緊迫ムード。あからさまな萌え線とか狙っておらず、文体に突飛さもなく、どうにも地味な印象を受ける作品(テーマにしている絵画は名だたるものばかりなんだけど)ですが、ここから一転して話を盛り上げていけるか期待。個人的にはそんな堅実さが割と好きですが。
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今回はまとまりのあった1巻とは違い、シリーズとしてストーリーを展開させるための布石の話。
各エピソードは絵の存在感を感じられて面白いと思うんですが、すべてを流れとして読むと少々窮屈な気もします。個人的には短編構成なほうが好きだからかもしれませんが。
また、2巻ではヴァンダルと警察以外の、第三者的な存在も登場してそれも今後の展開の鍵を握ることになりそうです。
個人的には場面の瞬間瞬間で絵に切り出せるようなイメージがいくつか見られたのは読んでて楽しかったです。それが作者の魅力なのかもしれませんね。