ティターンズの旗のもとに<下>ADVANCE OF Z (メディアワークス文庫 こ 3-2)

著者 : 今野敏

• アスキー・メディアワークス (2010年7月24日発売)

感想・レビュー・書評

[pbh23864さんの感想 · 2022年9月7日]

戦争はやはり勝利した側にのみ利益を与える。
ただし、勝った方に正義があるとは思えない。
正義は敗戦した側にもあり、そしてどちらにもない。

ありきたりな展開ではあるが、読みやすい。

[丘へ行こうさんの感想 · 2019年8月12日]

サイドストーリーで死なないやキャラは、テストパイロット→訓練教官。
の流れはどうなの？

後半はご都合主義的でやや萎えるが、まぁよい。

硬派、リアル志向に見せかけても、ヘイズルのデザインやネーミングを見れば結局「ボクの考えた最強のガンダム」なのだ。だが、それがいい！

[jeeptjさんの感想 · 2016年12月23日]

面白い。最後は良いが、この後ゾラがどうなったか気になる。

[Okuyasuさんの感想 · 2016年12月20日]

このようなラストが待っていることは分かっていても
ハラハラドキドキしながら楽しめました、

宇宙に散っていった軍人達の男気に胸を打たれました。

[yusuke1122さんの感想 · 2016年6月14日]

ファーストガンダムとZを観てないとわからないな部分が多いけど、それを好きな人は楽しめます。
ガンダム特有の善と悪はなく、戦争なんだなぁと感じます。
軍人として命令に従ったのに、それが原因で罪に問われる、なかなか理不尽な世界。
そんな中で仲間を助けるために動く姿が格好いい。

[さめの穴さんの感想 · 2015年4月13日]

後編。
軍事裁判の行方は!?の巻。
時系列が行ったり来たりで，生き残りがハッキリしているので緊迫感に欠けるし，法廷ものとしても中途半端。
で，「最強のモビルスーツ」設定もイマイチ。
とは言え昨今の美少年主人公の不殺設定よりかは良いかも。
ギャプランの運用方法だけは映像化しても良いレベル。

[かじぃさんの感想 · 2013年7月4日]

30バンチ事件（反地球連邦の温床と目されたサイド1コロニーに毒ガスを流し、無差別虐殺した事件）により悪名を轟かせ、地球連邦軍を掌握しようとし、グリプス戦役の敗北によって「悪」を決定付けられたティターンズ。そのティターンズに所属していたモビルスーツパイロットが、ティターンズで開発されていたガンダムを歴史上から闇に葬ろうとする地球連邦軍から軍法会議にかけられ、濡れ衣を着せられる。当時の仲間は全て連邦軍によって足取りは隠され、手詰まりの状態の中、パイロットの弁護を引き受けた法務官はあらゆる手を尽くして無罪を証明するために奮闘する。そんなお話。
裁判モノとしてもよく出来ていて、切り札の切り方などをしっかり描いている。戦記モノとしても、ティターンズのテスト小隊に所属していたパイロットの過去を追う事によって当時の戦局がどのように推移していったかが断片的に把握できる。しかし、何よりも面白いのは、Zガンダムでは実態が歪曲されていたであろう（どう見ても狂信的集団にしか見えない）ティターンズの内情が描かれている点と、テスト小隊に主人公をおく事によってモビルスーツの開発と発展が見てとれる事だ。その描写は運用法にまで及び、本巻では目から鱗の戦略が試されている。
異形のモビルスーツの博覧会とまで言われたZガンダム、グリプス戦役時代がお好きな方は是非読んでください。

[yep621さんの感想 · 2013年5月20日]

エリアルドが問われた罪
その全貌が明らかになるとともに当時の関係者全員が集まり、裁判を進めていくところはとても熱い展開だった。
戦闘シーンも迫力があり、読んでいておもしろかった。

[黒井太陽さんの感想 · 2013年2月6日]

Zガンダム外伝。元ティターンズ青年将校の戦いと戦後の軍事裁判サスペンス

[黒岩さんの感想 · 2013年1月20日]

続きが気になり一気読み。改めて考えさせられる。戦争って何？正義って何？そして真実とは何？ただ必死に命令に従い、自分達の信念のために戦った戦争。しかし戦争が終わるとその信念は勝者は正義になり、敗者は悪となる。そして勝者の論理、都合により、汚名を着せられた将校。戦場は法廷へ移され、法務官は真実を明らかにし、汚名を晴らすために戦う。この作品でわかる事は歴史は勝者が作る。しかしそれが本当の真実とは限らないということ。今回は小説として真実を明らかにする事が可能だが。。。

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」