- Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048690041
作品紹介・あらすじ
大人気ボーカロイド曲「古書屋敷殺人事件」から生まれた中短編集第2弾!女学生探偵・花本ひばりと偏屈作家・久堂蓮真の事件録!
感想・レビュー・書評
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前作、前々作に引き続き、満足感たっぷりの内容でした。短編+中編集になっているので、ハラハラする場面の多い「推理作家は夜走る」から、ほのぼのとした「雪宿りの作法」まで、幅広い魅力に溢れていると思います。
題にもなっている「アルラウネの独白」は、主人公花本ひばりが通う高校の演劇部で起こる事件が描かれています。謎に立ち向かっていくひばりに、さりげなくヒントを出す推理作家・久堂蓮真先生がまた素敵です。「これは何かのヒントだな!」とまでは思うのですが、結局自分で解き明かすまでには至りませんでした。そして、解決する場面まで読み進めた時にも、出されていたヒントが思わぬ形で利用されていて、度々驚かされました。まさに、ギリギリ手の届かない難易度の謎だと思います。
いやー、解きたかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『娯楽』★★★★☆ 8
【詩情】★★★★☆ 12
【整合】★★★☆☆ 9
『意外』★★★☆☆ 6
「人物」★★★★☆ 4
「可読」★★★☆☆ 3
「作家」★★★☆☆ 3
【尖鋭】★★★☆☆ 9
『奥行』★★★★☆ 8
『印象』★★★★☆ 8
《総合》70 B- -
なんか絵が変わった気がすると思ったら、絵師の人が変わっていた。
それはさておき。
50メートル13秒て、悲しいくらい遅いな…運動音痴というよりも、走り方が下手なんだろうな…
まあともかく。短編というか中編というか、集です。
過去話ありますが、それを読むと先生が以外とまともだったことに驚きます。
そして、庇護者なんだなあと思いました。
面白かったけど、あまり探偵ものって感じはしないな。なんでだろう。系統的にはライトミステリなんですよな、きっと。 -
ひばりちゃんが素人探偵として成長しているのがなんとなく微笑ましいです(´・ω・`)
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読了。
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まず、なのりさんの挿絵じゃ無いのに驚きました!ひばりちゃんが幼い雰囲気に。久堂先生の怪しい大人の魅力は引き継がれ…私の中では、まぁ、慣れれば大丈夫かも。(^^;;
今回は三作品掲載されてて、女学生探偵らしい学園ミステリーで安心して読めました。最終話の幼い頃のひばりちゃんが可愛い!!周囲の大人に気を使う大人しい、ひばりちゃん。当時、大学生だった久堂先生との出会いで、自分の強気な面も、さらけ出せるほど成長していくんですね。(そりゃ、先生に初恋しても不思議じゃないよね)
だけど先生は、ひばりちゃんに異性としての魅力は少なくとも「今は」感じて無いだろうなぁ。むしろ父親のような保護者的な感じ?
「もっと、ひばりちゃんが大人の女性に成長してくれれば二人の関係も変化するのかなぁ」と勝手に妄想しております。(^-^)