雨ときどき、編集者 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015年1月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048691857
作品紹介・あらすじ
大手出版社『仙葉書房』の中堅文芸編集者・真壁のもとに、一通の手紙が舞い込んだ。それは死んだ作家からの『遅れてきた遺言』。「真壁、俺の本を親父に届けてくれ」。マイナーな日本小説を海外に羽ばたかせるには?
感想・レビュー・書評
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2022/08/07
編集者が亡くなった担当作家の本を作家の父に読んでもらうために奔走する話。
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小説をもう一度好きになる、熱い思いがこもった本
どうして、神は死んだのか、、? -
翻訳出版て大変なのね。
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切なくて良い
作家が若くして亡くなった
ドイツの血を引く作家が残した遺言は編集者に宛てたもの…
その思いを受け継いだ編集者が作家の思いをどう引き継いで叶えるか? -
出版を翻訳サイドから眺めることができる本。作者と編集者との戦いと協力にも触れ編集にかける熱い思いが伝わってきた。そしてこんなに頑張っても、売れるとは限らないのだ。
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海外において日本文学の現状を教えてくれる小説、のような感じですが、外国人から見る日本、というのも少々含んでいます。
あと、翻訳の難しさも教えてくれる小説です。川端康成の「ノーベル賞の半分は、サイデンステッカー教授のものだ」という翻訳者に敬意を表す言葉から翻訳者の大切さが伺えるように、翻訳者なしに日本文学は世界文学になりえないです。
いろいろ考えさせる小説です。 -
翻訳の世界なんて何にも知らないし面白そうと思い購入。
なかなか面白かったけど、ラストがちょっと納得いかないし、ルイルイが中途半端だった。こんな中途半端なら強烈っぽいキャラにしなければ良いのに。
そー考えると樫木も、一瞬強烈に感じるけどちょっと弱かったかも。
でも面白かった。 -
【死去してしまった担当人気作家。その『遺言』を胸に、編集者は出版業界に無謀な戦いを挑む! 】
出版不況にあえぐ大手出版社『仙葉書房』。そこに勤める中堅文芸編集者・真壁のもとに、一通の手紙が舞い込んだ。それは、新人時代からいがみ合いながら共に成長してきた担当作家・樫木重昂からの『遅れてきた遺言』。「真壁、俺の本を親父に届けてくれ――」。
樫木の父親は生粋のドイツ人。日本文学は読むことができないため、作品を翻訳する必要があった。真壁は『遺言』を胸に、超マイナー言語である日本語で書かれた『名作』を、世界に羽ばたかせる決意をする。出版業界と翻訳業界の狭間で東奔西走する文芸編集者の苦悩、その行く末は……!?