死想図書館のリヴル・ブランシェIII (電撃文庫)
- アスキー・メディアワークス (2010年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048701365
作品紹介・あらすじ
イツキ様。このような格好で失礼いたします。いえ、このバニーガール姿は、決して給仕服に飽きたからというわけではございません。これは、死書『不思議の国のアリス』の仕業です。この悪夢と無邪気の少女幻想から抜け出すため、私達は死書『アリス』を封印せねばなりません。ところで、死書『アリス』が最も優先するのは"享楽性"、楽しむことです。つまりイツキ様。『三月のウサギ』に変えられた私は、その影響でとても発情しています。不躾なお願いとは存じますが、その、イツキ様が慰めてくださると-。
感想・レビュー・書評
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ロングのメイド服が一番だと思うので、今回のバニーはファンサービスになっているのかはいささか疑問。はともかく、そんなバニー姿(しかも発情中)のリヴルと主人公イツキがペンと本で大活躍のバトルアクションです。この第3巻では珍しく、イツキが機転を効かせてリヴルに指示を出したり、問題を解決するシーンが多く、主人公らしくなったなぁなどと。
アリスインワンダーランドから脱出するのが今回のミッションですが、黒幕は凝りすぎのような気も。理由の納得感は薄め。シンも特に伏線なくあのオチですし。
1巻のような悲惨なグロ描写は復活しているので★+1。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回の死書は不思議の国のアリス。作者の折口氏はリヴルのコスプレ設定ありきで登場させる死書を決めてる気がしてきました。しかもバニー姿だけでなく、発情モード発動w ファンサービスが過ぎるのは賛否が分かれそうです。
前巻でイツキの愚鈍さが気に入らないと感想を書いたのですが、今回もリアリティのある頭の冴えを感じることもなく彼の評価は低迷中。また、捨てキャラかと思ってたシンが活躍し、最後には・・・となったのは意外な展開。そういえばシンのイラストを見かけないということもありますが全然顔がイメージできていません。
シリーズは当初想像していた方向とは違ってきてますが、どこに向かっているのかがわかるところまで少なくとも読み続けたいと思っています。