あなたが泣くまで踏むのをやめない! (電撃文庫 み 8-8)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.13
  • (7)
  • (12)
  • (21)
  • (11)
  • (4)
本棚登録 : 151
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048706940

感想・レビュー・書評

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  • 世間のレビューの低さは御影瑛路の今までの作風が好きだったからでであとがきでこの作者はこういう側面もあり、好き勝手出来て楽しい、自分らしい作品になったと語っている。
    アリスというメインヒロイン、読んでいて口の悪さが「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の桐野と「ゼロの使い魔」のルイズ、喋りの頭の良さが「化物語」の八九寺真宵を彷彿とさせた。主人公がアリスを助けるシーンなど話の構成、もっていき方など非常に「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」に雰囲気が似ていると思った。

    アリスの口の悪さは癖になるし、会話は思わず笑ってしまうセリフばかり。非常におもしろかったし感動もさせてもらった。あとチョコちゃんてキャラ、「リア充なう」ってセリフ可愛すぎっ!

    次に続巻が出たら発売日に買ってしまうと思う。

  • 非常にバランスよく、ライトに読める作品。ヒロインかわいいし。

  • 好きな作家さんだけど、これだけはどうしても受け入れられなかった

  • ようやく購入しました、面白すぎて一気読みしてしまった。
    多分あれですね、「俺だってたまには萌え萌えキュン☆な奴書きたいんだよ!」って奴が爆発した結果がこれかと。
    まず、特筆するべきは余計な装飾のない、しかし的確に状況を伝えてくる軽快な文章のテンポです。
    まだ稀有な部類に入るネット知識などが散りばめられてて
    しかしネットが持つ陰鬱さの側面を出す事なく、ただくすりとさせるのが好感を持てます。

    まず、全ての人物はどこかしら性格が破綻していて
    この作品は常にそういうものなんだなーと理解しておく必要があります。
    ネットのノリツッコミと同じく、本気にはしていけないもの。
    主人公からしてまともに取り合ってはいけない人種なので、導入部分は大丈夫だと思いますが……。

    さて、色々問題がありすぎる登場人物の言動ですが
    それでも笑って読み進められるのは
    ギャグで済まされない部分は、登場人物がきちんと口にして咎めてくれていることに尽きるでしょう。
    「作者はちゃんと解っているから、読者が余計な声を上げる必要はない」
    この信頼感はこの本を読むにあたって非常に大きいと思います。
    余計な論理を振りかざして、自分に酔ったりしていないのも好感的。

    内容に置いて一番良かったのは、ラストを安易な一般論で終わらせなかったことです。
    「お前の言い分は全てわかっていた、だが私たちにだって都合がある」
    この声明には思わず「詰みじゃね?」って思ってしまいましたが、主人公の目的は仲裁じゃなくて……ね?

    お気に入りキャラはチョコちゃんと美柑ちゃん。
    色々ぶっ飛びながらも理解者のポジションを真っ当してくれたチョコちゃんは素敵ですし
    登場僅か数ページですが、可愛らしさとアリスへの気遣いを見せた美柑ちゃんは◎。

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著者プロフィール

『空ろの箱と零のマリア』『Fランクの暴君』(ともに電撃文庫)『恋する殺人オーディション』(MW文庫)など、多くの著作を持つ実力派作家。

「2019年 『利他的なマリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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