ステーシー

著者 :
  • KADOKAWA
3.52
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本棚登録 : 331
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048730389

作品紹介・あらすじ

近未来。そこでは十五歳から十七歳の少女たちが突然原因不明の死をとげ、人間を襲う屍体・ステーシーとなって蘇る"ステーシー化現象"が蔓延していた。増え続ける彼女たちを再び殺すには165以上の肉片に切り刻まなければならなかった。また、ステーシー化現象の発生と時を同じくして、東洋の限られた地域で数十人の畸形児が生まれた。いずれも女児で、彼女たちは容姿とともに、人と異なる"力"を持っていた。彼女たちの多くはステーシー化し再殺されたが、十数人の畸形児たちは、再殺部隊の追跡を逃れていた…。

感想・レビュー・書評

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  • ナイス悪趣味

  • モモが語りだす部分で再殺部隊(曲の方)が脳内BGMで流れだしツーツーと涙が零れた。
    奇妙すぎるというか残酷すぎるというか。最後は綺麗にまとまったが、調整はこれでよかったのか……?主軸が調べて整えなければならない世の中だったのか……?と考えてしまう、複雑(汗)

    筋少のステーシーの美術の曲と合わせて★5つ、単体★3つです、ちょっと読むのにキツかった。

  • グロかった‥‥擬音も多くて目が滑り、あまり世界観に入り込むことができませんでした。

  • 少女の書き方の勉強として。

  • 「ああ、夜は明けて ユラユラ歩を合わせ 近づくのは 14,15,16の少女の屍だ さあ銃をかまえろ 銃爪を」
    ※筋肉少女帯/「再殺部隊」

    大槻ケンヂのホラー小説
    15歳~17歳の少女たちが変死し、その屍が半日内にゾンビ(ステーシー)となって蘇り、人間を襲って喰らうという、なんともアングラなストーリー。
    しかもそのゾンビ、チェーンソーで165分割しないと死なない。

    加藤夏希さん主演で実写化されてます
    多分18禁

  • 純愛。切ない。
    あのね、許されないのならばどうぞ滅茶苦茶にしてほしいわ

  • ゾンビ好きで手を出して激しく後悔し、私が大月ケンジ氏と決別した作品だ。少女を少女たらしめ、その価値を失わせない為の少女ゾンビ化設定であること、また、それを挙げ句「愛」だとして所有交換までしてしまう展開に吐き気までした。氏が自覚的に可視させる為に用いたのだとしたら、それはこれ以上ないほどに成功したとも言えるが、無自覚に書き綴ったものであるとしたら、これ以上ないほどの嫌悪感を私に抱かせる。ダメな人には全くオススメしない作品。

  • だって あたしの 好きな人は 血まみれ だって 抱 い て くれえええるううううわああああああああああああああああ!!!!!!!!!



    短時間でさくさく読めた。
    こんな純愛ってあるかよ!
    不条理と言いつつ、しかしこれらはステーシーという出来事がなければ繋がらなかった縁たちなんだろうなあと思うとより一層胸が震える。

    ステーシーになればもう一度会える、なんて言うけどステーシー化した少女はもう彼女ではないしそもそもニアデスハピネス状態の少女だって以前の少女と同一だとは言い難い。ステーシーはステーシーであり愛しい彼女はもう死んでしまったのだ。

    オーケン版ノアの大洪水かなー、なんて思った。

  • ホラーのような

  •  序章が完璧で、あとは蛇足という感想を目にしたことがあったんですが、概ね同意。いや再殺部隊の話も好きなんですが、少なくとも終章は余分だったかなあ。下手に理由付けたり、事態を終息させない方がよかったと思う。
     わけがわからない理不尽な状況で芽生えた奇妙な恋と、自己保身のため狂っていく再殺部隊の描写が良かった。グロは苦手なので極力想像を拒否(ごめんなさい)
     ただもう序章が好き。これ一個の短編でよかったくらい。渋さんは再登場せんでよろしい。序章のあの結末で、無事に再殺できたかどうかもわからない、あの瞬間で終えてよかったと思う。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。82年ロックバンド「筋肉少女帯」ボーカルとしてデビュー。その後もロックバンド「特撮」でも活動。その特異なキャラクターは音楽だけにとどまらず、映画、テレビ、小説やエッセイなど多岐にわたる分野で人気を集める。著作「くるぐる使い」「のの子の復讐ジグジグ」は2年連続で星雲賞を受賞。また『グミ・チョコレート・パイン』シリーズのほか『ロッキン・ホース・バレリーナ』『縫製人間ヌイグルマー』『いつか春の日のどっかの町へ』など著書多数。

「2022年 『夜の夢こそまこと 人間椅子小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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