愛蔵版 冷静と情熱のあいだ (文芸シリーズ)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 602
感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048732932

作品紹介・あらすじ

史上初、世紀のコラボレーションが一冊の本に。連載当時のままに、rossoとbluが交互に綴られる往復書簡のような形に再構成。すれ違い重なり合う男女の想いが、より深く、強く、あなたの胸に響きます。

感想・レビュー・書評

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  • 私の中のベスト、ナンバーワンずっとこれ

  • 昔に流行って、当時読んだ時も好きだった、という記憶はあるのだが、あのメロドラマ的なものが今でも好きだと思えるから確かめたくて、愛蔵版を読んでみました。

    結論、私の感受性は変わっていなくて、この徹底的に美しさに彩られた物語を美しいファンタジーだと思って素直に受け止められることに安堵。
    人間の汚らしいところを見せてるようで全然生々しくない、なのにしっかり胸の痛みは覚えるし、センチメンタルになれるこの物語が好きです。

    そしてこのラストだけが微妙だなぁ、と思うところも変わらなかった笑
    あと、マーヴの完璧さが息苦しいのも変わらなかった

    2023.7.24
    118

  • 誕生日プレゼントにいただいた。

  • RossoとBluから再構築

  • 年齢なんて記号に過ぎない

  • たまたま入院した時に暇つぶしに読んだ本。
    号泣しちゃって、看護師さんを驚かせないようにするのが必死でした、汗
    そんな時に読むのはやめましょう(笑)
    日本とイタリア、過去と現在、彼と彼女のストーリーが交互に現れても、それをストンと受け止めて読み進められました。
    個人的には、一人称で語られるにもかかわらず、男女それぞれの物語が同時に進むスタイルは好きでした。
    2人の人生の半分くらいを自分も経験したような感じです。

  • 分厚さに圧倒されたけど、後半にはあっという間に読めた。終わり方がすき。
    過去や未来はすこし幻想的なものだけど、今だけは確実なもの。でも、過去や未来を心の支えにして人は生きていく。全部大切なもの。

  • 数年に一度読みたくなる本。
    読むたびに解釈が違ってくる。

    最初は、学生時代の恋人が10年前の約束を叶えたハッピーエンド。
    二回目は、冷静と情熱って?両極端すぎるなあ。
    あいだはどこなのか?
    あおいって、いつもバスタブに浸かって、本ばかり読んでいる。解決しないよ・・・
    今回は、過去と未来から解放されたふたりの物語。
    今を生きるふたりは、どうなるのだろうか・・・

    赤と青、やはり往復書簡のように交互に読むのが良いです。
    見事に、合わせて一つの小説です。

  • クローゼットの奥から発掘して、15年ぶりに再読。29歳の自分が泣きながら読んだ文章。若さは他を顧みぬ一途さだ。

  • 未来での約束に縛られているようで、過去に縛られているふたり。中世で時間をとめたフィレンツェが舞台なところが過去に縛られていることを印象付けている。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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