- Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048733755
感想・レビュー・書評
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きりのいいところでやめようやめようと思いつつ、結局一気読み
夢中にさせる筆致
ちょっと考えればわかる結末なのに、読み終わってみて愕然とした。
泣いた。
わたしは佐高派です。
理性なんてものは豚に食わせればいい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めて読んだ小池真理子作品。
勝手なイメージでドロドロした恋愛作品が多い作家さんなのかと思ってた。でもこの作品は確かにあらすじで考えたら系統は完全にドロドロ系だけど、読んでてそんなにしんどくなかった。
個々のキャラクターが主役の二人以外割とあっさりしていたからかな、すごい嫌なわき役とか出てこなかったし。
戦後の元貴族の次男坊との不倫とか。かなり女子の好きそうな設定ではあるけど、このくらいの時代設定の話は割と好き。
それにしても美夜がひたすら不憫・・・。
いい子すぎる感じもしたけど、古き良き時代の日本女性とはこのような感じなのでしょうか。
そして予想道理の山場。
伏線はいらなかったかも、そしてもっと劇的に描いてほしかったなんて勝手に思う。
物語の始まり出しはとても良かった。
母親の死後、母親の生涯でただ一度の激しい恋を綴った手記を見つけた娘からこの物語が始まる。
でも最後は母親の手記で終わっているのが残念な気もした。 -
以前読んだことがあるのを忘れて手に取ってしまった。
今の私が欲していたんだと思う。救いを求めて。
読んでいる間は痛くて痛くて痛くて。でも読み終え不思議と安らかな気持ちになれた。 -
亡くなった母が残した、「開封厳禁」と書かれた封筒の中にはスケッチブックが入っていた。そこには、母、杳子と夫の従兄弟、青爾との狂おしいほどの恋が綴られていた。
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小池真理子さんらしい作品。
長かったけど・・・結構読みやすかったぴかぴか(新しい)
未来がないのに駒を進めるのは・・・本能ゆえ?
旦那さんがいるのに、妹の婚約者と恋に堕ちた女性の話。
小池真理子はこういう心理戦みたいな物語がとても面白い作家さん。
どちらか一方が死ぬんだろうなとは思っていたけど・・・
今回もやっぱり男性側が自ら命を絶つという結末でした。
男性のほうが心が純粋なんでしょうね。 だから弱い・・・。
でも、狂ってしまうほどの恋をした青爾は幸せだったはず。 -
私が知っている頂点の一つ。
最初に読んだとき感動しすぎて、読み返しができない。 -
純愛…かな?
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妹の婚約者
屋敷の巨大な庭での密会
旦那との子供
自分の過去がフラッシュバックし、泣いてしまった。
なぜ、この作者はこんなにも感情表現が的確なのか。 -
夫の従弟で、妹の婚約者である年下の男性を好きになってしまう女性の話。
う〜ん、小池ワールドって感じでした。
この2人の関係がどうやって終わるのか、または続くのか
気になって読んでしまいました。
エンディングはなんとも悲しい。
全体的には暗い感じがするかなぁ〜。
ちょっと昔のお話だし。 -
妹の婚約者と恋に堕ち、周囲への裏切りに心苦しくもなりながら、どうにも出来ない男女のお話。
文字から流れ出る狂おしい感情が、とても切なく、筆者の計り知れない筆量を感じさせます。が、何故か好きにはなれないお話でした。