- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048735438
作品紹介・あらすじ
『神は沈黙せず』の著者が放つ、最新書き下ろし。異形の現実が立ち上がる、五つの物語。
感想・レビュー・書評
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あぁ、なんか昔はこういうテイストのSFアンソロジーけっこうありましたよね。
この世界は実在するのか?虚妄なのか?なんて考え出したら、変なの視えそうなのでこのへんで・・・
『闇が落ちる前に、もう一度』○
『屋上にいるもの』○
『時分割の地獄』◎
『夜の顔』○
『審判の日』◎
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思ったよりホラーっぽい短編集でびっくりした。表題作が面白かった。
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「まだ観ぬ冬の悲しみも」「アイの物語」に続き読んだ山本さんの短編集。すごく心に残る話、というわけではないけれど、短編ということもありすらすらっと消化できる。今まで読んだ2作と違い、ホラーテイストが強いのも個人的には好み。こういう作品も書かれるんだなって思いました。「夜の顔」「屋上にいるもの」が良かった。
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『アイの物語』にすこぶる感激し、
同じ作者の本を、と図書館で借りた。
アイが純粋なSFであるのに対し、
こちらは、無駄にミステリーやホラー要素が
多いため、どっちつかずになりつまらない。
残念 -
SF(?)ホラー?ミステリー?な短編集。
「神は沈黙せず」は壮大過ぎて微妙な所もあったけどコレはなかなか面白い!!
短編なのでしんどくなる前にいい感じで読了できマス。 -
<b>この虚構に満ちた宇宙のすべてが極大エントロピーの海に還元される前に、君の姿をもう一度見たい。君をもう一度抱きしめたい。<br>
もう一度? いや、そうじゃない。僕は君を抱いたことなんか一度もない。この宇宙が誕生して以来、君と会ったことすらないんだから。<br>
でも、それでも僕は言う。</b>/「闇が落ちる前に、もう一度」<br>
(P.27) -
ホラーでいいのかな……「時分割の地獄」と「屋上にいるもの」が好み。屋上にいるものは、高空写真からの映像が視覚的にも怖い
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SF短編集です。表題作は、ある日、ぷしゅっと音がして、人が、動物が、植物が消失してしまった地球。
消失しなかった女子高生と、暴徒に襲われそうなところを助けてくれた少年の奇妙な生活を描いています。
ひとつだけ気になるのは、細菌も消滅しているらしいのですが、人間の体の中にも確か必要な菌がいたのでは……?
まぁでもそんなの関係ないのです。メッセージはそこではないので。
先日読んだ『アイの物語』にも通じるAIと心を巡る短編も面白かった。
装画 / 影山 徹
デザイン / 岩郷 重力+WONDER WORKZ。
初出 / 『SFマガジン』2004年4月号、書き下ろし4本 -
>5つの短編
「闇が落ちる前に、もう一度」>難しいけどロマンチックだ
「屋上にいるもの」>ぞくぞくするほど結構好き
「時分割の地獄」>AI系も好きです。難しいけど。
「夜の顔」>一番怖いかも。
「審判の日」>ぅわぁあああああ。ウチはどっちになるんだろう。と思うと結構怖いというかなんというか。